- DTMをするには何が必要?
DTMは誰でもできる新しい音楽ですが、いざ始めようと思っても何があればDTMができるのか、いろいろな意見がありわかりにくいですよね。
本記事ではDTM歴5年目の私が、実際に買って使っているソフト・機材について解説します。
「5年単位で続けるならあったほうがいいよね」という物を紹介します。
私が実際に4年半のDTM生活で買ったものを、必要度別に分類して以下の表にまとめました。
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
- DTMに必要なもの
- 管理人のおすすめ機材
本格的にDTMを始めるために必要なもの
本格的にDTMに取り組むために必要だと私が考えるものは表のとおりです。
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
最初からすべてを所持している必要はありませんが、どれも長く続けていればゆくゆくは欲しくなります。
余裕があれば通販サイトのセット売りを買っても良いでしょう。
「絶対に必要なもの」以外は必要性を感じてからでも遅くありません。
DTMに絶対に必要なもの2つ
絶対に必要なものは以下の2つです。
DTMをしっかり楽しみたい・本気でやりたいなら、パソコンと有料DAWは必須です。
絶対に必要なもの①パソコン
パソコンは作業ストレスの軽減や機能拡張のために必要不可欠です。
スマホでもGarageBandのようなDAWは使えますが、以下の理由からおすすめしません。
- 指と小さい画面での細かい操作は難しく、ストレスが溜まる
- プラグインが対応しているごくわずかの物しか使えず、表現の幅が狭まる
- パソコン版のDAWより機能が制限されている
最悪DAWは無料のものを使うとしても、パソコンがないと始まりません。
私はスペックとしてIntel Core i7/メモリ32GB/ストレージ1TBのデスクトップパソコンを使っています。
パソコンの選び方については以下の記事で解説しています。
絶対に必要なもの②有料のDAW
DAWはDigital Audio Workstationの略で、DTMの作業を行うソフトのことです。
DAWには様々な種類があり、無料で使えるものもたくさんあります。
しかし最初にDAWを選ぶなら、有料版DAWもしくは有料DAWの無料版から使い始めるべきです。
DTMは作業の効率化勝負です。
無料のソフトの機能のみでは、いつか限界が来ます。
DAWはソフトによって操作方法がかなり異なるので、操作に慣れるまでには時間がかかります。
データも引き継げません。
将来的に有料ソフトを使いたいと思っているなら、今から有料DAWで使い方を覚えるべきなのです。
各有料DAWの無料版まとめ
以下の表は、無料版や体験版、音響機器同梱版がある主要な有料ソフトをまとめたものです。
DAW | 無料版の形態 |
---|---|
Cubase | 60日間の体験版(Pro・Elements) 、機器同梱版(LE・AI) |
Studio One | 30日間の体験版 、無料版(Prime) 配布終了予定 |
Logic Pro | 90日間の体験版 、GarageBand |
Ableton Live | 30日間の体験版(Suite)機器同梱版(Lite) |
Pro Tools | 30日間の体験版(Intro) |
FL Studio | 体験版 |
DAW | 無料版の形態 |
---|---|
Cubase | 60日間の体験版(Pro・Elements) 、機器同梱版(LE・AI) |
Studio One | 30日間の体験版 、無料版(Prime) 配布終了予定 |
Logic Pro | 90日間の体験版 、GarageBand |
Ableton Live | 30日間の体験版(Suite) 、機器同梱版(Lite) |
Pro Tools | 30日間の体験版(Intro) |
FL Studio | 体験版 |
無料版を活用して、どのDAWが好きか決めるのもよいですね。
Cubaseについては以下の記事で解説しています。
お金をかけたくない!という方はCakewalk by BandLabなど完全無料のソフトを使ってもいいですが、無料の分できることは限られます。
DAWを選ぶポイント
ソフトを選ぶポイントはいろいろありますが、機能面でこだわりがなければ「多くの人が使っているから」という選び方がおすすめです。
シェアが高いDAWを使うことのメリットは以下の通りです。
- 日本語対応している
- 困ったときに、ネット上にたくさん情報がある
- プロジェクトファイルの受け渡しがスムーズ
世界で人気のソフトを使うのもよいですが「日本で人気」という観点で見た方が上のメリットを受けられます。
日本で1番シェアが高いのはCubaseです。
DTMにあれば捗るもの3つ
無ければできないというほどではないけど、あるとDTMが大幅に効率化できる機材を紹介します。
あれば捗るもの②オーディオインターフェース
オーディオインターフェースとは、パソコン(DAW)とギターやマイクなどの入力機器、ヘッドホンなどの出力機器をつなぐ役目を持った機械です。
宅録をするなら必須ですが、そうでなくても遅延防止やノイズ防止のために用意しておいた方が良いです。
オーディオインターフェースを選ぶポイント
オーディオインターフェースを選ぶポイントは以下の通りです。
- 使いたい機器に対応した端子が付いているか
- 同梱されているソフト
たとえばMIDIケーブルをつなぎたいなら、MIDI端子のついた製品を買う必要があります。
ステレオで録音したいなら、マイクを2本つなぐ必要があるので、マイク用の端子が2つ必要です。
やりたいことが決まっているならそれに応じた機器が必要ですが、決まっていないなら特典の同梱ソフトで決めてもよいでしょう。
\管理人おすすめ!Cubase AI付属/
↓楽器録音に必要なものは下の記事で解説
あれば捗るもの②モニターヘッドホン
モニターヘッドホンとは、音がデータ通りに鳴るヘッドホンです。
私たちが普段使っているヘッドホンは、低音がよく聞こえるなど音に加工がされ、快適に聞けるようになっているものがあります。
DTMにおいては、データ通りに鳴るヘッドホンでなければ曲の仕上がりが分からず、別の環境で聞いてみると意図しない音のバランスになっていたということもあり得ます。
可能な限りモニターヘッドホンを用意しましょう。
モニタースピーカーもほしいですが、まだ導入していません。
あれば捗るもの③MIDIキーボード
MIDIキーボードとは、音声データの形式であるMIDIの形式の信号を入力するためのキーボードです。
MIDIキーボード単体で音を出すことはできませんが、DAWで設定することで鍵盤楽器として使えるようになります。
MIDIキーボードで弾いた音をそのまま録音するなど、用途はたくさんあります。
ピアノが弾けなくても、MIDIキーボードがあれば格段に作業を効率化できます。
DTMでガシガシ作曲していくなら、入力作業を効率化することが大事になってきます。
DTMに慣れてきて「もっと効率よく作業したい!」と思ったらぜひ導入を考えてみてください。
\私も使ってます/
私はキーボードとして上のKEYSTEPを使っていますが、あまり使いこなせていません。
nanoKONTROL2を使って良かったので、同じシリーズのnanoKEY2もよさそうです。
必要に応じて用意するもの4つ
「必要に応じて用意するもの」は、人によっては不要なこともあります。
最初から買うよりも、DTMに取り組んでみて必要だと感じたら買うのがおすすめです。
必要に応じて用意するもの①歌声合成ソフト(ボーカロイド)
ボーカロイドとは、音程と歌詞を入力すると音声データを使用した歌声を合成してくれる技術です。
音声データには固有のキャラクターが設定されており、そのキャラクターを「ボーカロイド」と呼ぶこともあります。
DTMをやりたい方の中には「ボカロPになりたい」方もいると思います。
ボカロ曲制作だけでなく仮歌を入れるのにも役立つので、必要であれば準備しましょう。
ここでの「ボーカロイド」は広義のボーカロイドです。
○○社製じゃないのでボカロじゃないとかは一旦置いておきましょう。
ボーカロイドに歌わせるためには、「歌声合成ソフト」と「ボイスバンク」が必要です。
必要に応じて用意するもの②マイク
マイクは楽器の音やボーカルを録音したい場合に必要で、基本はオーディオインターフェースに接続して使います。
パソコンに直接USB接続できるものもありますが、音質の悪化や遅延などが発生することもあります。
マイクを買う際は、ダイナミックマイク(電源が不要)かコンデンサマイク(オーディオインターフェースなどから電源の供給が必要)かどうかに注目しましょう。
ざっくりですが、以下のような特徴があります。
- ダイナミックマイク…耐久性が高い、ライブ向き
- コンデンサマイク…小さな音でも拾いやすく高音質、録音向き
まれに楽器を録音するのでコンデンサマイクを持っています。
必要に応じて用意するもの③外部プラグイン
外部プラグインとは、DAWにはじめから付属している音源やエフェクトのプラグイン(内蔵プラグイン)以外の、後付けするプラグインです。
プラグインの沼は深い
機能が充実しているDAWであれば外部プラグインを使わなくても曲を作れますが、たとえばエフェクトなら異なる効果を得たり、プラグインシンセなら音源を追加したりして表現の幅を広げられます。
内蔵のもので不足を感じたら外部プラグインを探してみましょう。
無料特典でエントリーモデルがもらえることもあります。
私は有料で購入したものとして、プラグインシンセのSerumとマスタリングプラグインのOzone Advansed 11を使っています。
必要に応じて用意するもの④フィジカルコントローラー
フィジカルコントローラーとは、ボタンやフェーダー(つまみ)の操作でMIDI信号をDAWに送り操作するための機器です。
フェーダーが多いモデルなら、特にミキシングの作業や直感的なオートメーションの入力に役立ちます。
とはいえキーボードショートカットを覚えてしまえばなくても困らないものではあります。
DTMを極めるなら初期投資も必要-まとめ
ここまで管理人のおすすめとともに、DTMに必要なものを見てきました。
必要な物をもう1度まとめます。
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
絶対に必要なもの | あると捗るもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
パソコン | オーディオインターフェース | 音声合成ソフト・ボイスバンク |
有料のDAW | モニターヘッドホン | マイク |
– | MIDIキーボード | 外部プラグイン |
– | – | フィジカルコントローラー |
DTMは無料で楽しむこともできますが、できることを増やしたいなら費用はかかります。
一度にかかる費用が高額なこともあり、何を買い何を買わないかの取捨選択は難しいです。
本記事が選択の一助になれば幸いです。