DTMやろうぜ!
DTMがやりたい!
だけど何から始めたらいいのか分からない!という方は多いですよね。
- そもそもDTMって何をするの?
- DTMにお金ってかかるの?初期投資は必要?
- 説明に出てくる用語が分からない…
- どのソフトがいいのか分からない…
このようなお悩みがきっと多いと思います。
この記事では、DTMの始め方と最初に買いたいもの、管理人が実際に使っている機器・ソフトを紹介します。
DTMに興味のある方はぜひご覧ください!
DTMでできること
DTMはDesk Top Musicの略です。
パソコンで録音した楽器の音を編集したり、音程や長さなどの情報を含むデータ(MIDIデータ)を打ち込んだりして音楽を作ることを指します。
ある程度の知識は必要ですが、音楽が好きなら歌や楽器ができなくても挑戦できる、新しい音楽の形です。
調べていくと難しい単語がたくさん出てくると思いますが、こちらの記事を参考にしてみてください。
DTMにお金はかかる?初期投資は必要?
DTMにお金はかかるのでしょうか。
正直、趣味で楽しむだけなら無料のソフトと手持ちのパソコンで事足ります。
私も最初はメモリ8ギガのノートPCと無料ソフトで始めました。
詳しい経緯はこちらの記事に載っています。
なんならiPhoneのGarageBandだってかまいません。
とにかくDTMに触れてどんなことができるかを知り、自分が何をしたいかを決めてから機材をそろえても遅くはありません。
私はサブスクで配信されていない曲が聞きたすぎて自分で耳コピを始める→演奏してみた動画を出したくなる というトンチキな動機でDTMを始め機材を揃えました。
ちゃんとDTMを始めるのに必要なもの
「本格的にDTMをやりたい!」と思ったら、その時が設備の揃え時です。
ざっくり図にまとめてみました。
下の表をクリックで該当の部分に飛びます。
あった方がいいもの | あれば便利なもの | 必要に応じて用意するもの |
---|---|---|
DAW | モニターヘッドホン ・スピーカー | 歌声合成ソフト ・ボイスバンク |
オーディオインターフェース | MIDIコントローラー | マイク |
DAW(あったほうがいい)
DAWはDigital Audio Workstationの略で、DTMの作業を行うソフトのことです。
「有料のものがあった方がいい」という意味で(あったほうがいい)としましたが、DAWがないと始まりません。
DAWは様々な種類があり、無料で使えるものもたくさんあります。
ただし、無料で使えるものの多くは使える日数が決まっている体験版か、有料ソフトの下位バージョンです。
DAWはソフトによって操作方法がかなり異なるので、操作に慣れるまでには時間がかかります。
ですので、少し使ってみてから有料ソフトにしたいという方はまず有料ソフトの下位バージョンや体験版を使ってみるといいかと思います。
私も使っていておすすめなCubaseの無料版は、対象の機材を買った時についてくるシリアルコードでしか手に入れられません。
Cubaseを使いたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
お金をかけたくない!という方は完全無料のソフトを使ってもいいと思いますが、無料の分できることが限られるのは覚悟してください。
DTMは作業の効率化勝負なところがあります。
効率よく操作する方法を調べ、覚えて使っていくのが重要です。
DAWを選ぶポイント
ソフトを選ぶポイントはいろいろありますが、機能面でこだわりがなければ「多くの人が使っているから」という選び方で良いと思います。
シェアが高いDAWを使うことのメリットは以下の通りです。
- 多くが日本語対応している
- 困ったときに、ネット上にたくさん情報がある
- プロジェクトファイルの受け渡しがスムーズ
世界で人気のソフトを使うのもよいですが、「日本で人気」という観点で見た方が上のメリットを受けられると思います。
日本で1番シェアが高いのはCubaseだと言われています。
オーディオインターフェース(あったほうがいい)
オーディオインターフェースとは、パソコン(DAW)とギターやマイクなどの入力機器、ヘッドホンなどの出力機器をつなぐ役目を持った機械です。
宅録をするなら必須ですが、そうでなくても遅延防止やノイズ防止のために用意しておいた方が良いです。
オーディオインターフェースを選ぶポイント
オーディオインターフェースを選ぶポイントは以下の通りです。
- 使いたい機器に対応した端子が付いているか
- 同梱されているソフト
例えばMIDIケーブルをつなぎたいなら、MIDI端子のついた製品を買う必要があります。
ステレオで録音したいならマイクを2本つなぐ必要があるので、マイク用の端子が2つ必要です。
やりたいことが決まっているならそれに応じた機器が必要ですが、決まっていないなら特典の同梱ソフトで決めてもよいでしょう。
宅録をするときに必要な物や接続方法はこちらの記事で解説しています。
モニターヘッドホン・スピーカー(あれば便利)
モニターヘッドホンとは、音がデータ通りに鳴るヘッドホンです。
私たちが普段使っているヘッドホンは、低音がよく聞こえるなど音に加工がされ、快適に聞けるようになっているものがあります。
DTMにおいては、データ通りに鳴るヘッドホンでなければ曲の仕上がりが分からず、別の環境で聞いてみると意図しない音のバランスになっていたということもあり得ます。
可能な限りモニターヘッドホンを用意しましょう。
MIDIコントローラー(あれば便利)
MIDIコントローラーとは、音声データの形式であるMIDIの形式の信号を入力するための機器です。
具体的に言うと、パソコンに接続できるキーボードや、外付けするボタンやつまみなどがMIDIコントローラーと呼ばれます。
DTMでガシガシ作曲していくなら、入力作業を効率化することが大事になってきます。
例えピアノが弾けなくても、MIDIキーボードがあればステップ入力などの機能を使って格段に作業を効率化できます。
DTMに慣れてきて、「もっと効率よく作業したい!」と思ったらぜひ導入を考えてみてください。
管理人はキーボードとして上のKEYSTEPを使っていますが、MIDI接続できる以外の機能を使いこなせていません。
nanoKONTROL2を使って良かったので、同じシリーズのnanoKEY2もよさそうだな~と思っています。
nanoKONTROL2についてはこちらの記事で紹介しています。
音声合成ソフト・ボイスバンク(必要に応じて)
ボーカロイドとは、音程と歌詞を入力すると音声データを使用した歌声を合成してくれる技術です。
音声データには固有のキャラクターが設定されており、そのキャラクターを「ボーカロイド」と呼ぶこともあります。
DTMをやりたい方の中には、「ボカロPになりたい」という方もいると思います。
また、ボーカロイドは仮歌を入れるのにも役立つので、必要であれば準備しましょう。
ここでの「ボーカロイド」は広義のボーカロイドです。
○○社製じゃないのでボカロじゃないとかは一旦置いておきましょう。
ボーカロイドに歌わせるためには、「歌声合成ソフト」と「ボイスバンク」が必要です。
「ボイスバンク」とは歌声のデータベースで、そこから入力に応じて歌声を合成するのが「歌声合成ソフト」です。
ボイスバンクは、歌声合成ソフトに対応したものである必要があります。
歌声合成ソフトはいくつかの会社が開発しており、ソフトによって機能・使えるボイスバンクが違っています。
下の表にまとめてみました。
解説↓
調声 | ボーカロイドを人間らしい自然な歌声で歌わせるには、音程の細かな上下、強弱などを設定する「調声」という作業が必要です。 従来は大変な作業でしたが、現在はAIが搭載されるなどの技術でかなり手軽にできるようになりました。 しかし、場合によっては逆に不自然な歌に聞こえてしまうこともあります。 |
VST | DAWのプラグインの規格です。 歌声合成ソフトとDAWの両方がVST(もしくはAU)に対応していれば、連携させて使える、つまり同時に編集することができます。 |
対応キャラ | 歌声合成ソフトによって対応しているボイスバンクは違います。 例えばGUMI(Megpoid)であればVOCALOID 6 EditorとSynthesizer V Studioに対応ボイスバンクがありますが、それぞれのボイスバンクは共通ではありません。 |
結局どの歌声合成ソフトがいいの?
歌声合成ソフトはいくつもあり、それぞれ対応しているボイスバンクが違うことが分かりました。
では、どれを選べばよいのでしょうか。
基本的な選び方は、自分の使いたいボイスバンクが対応しているかどうかです。
ボイスバンクが決まっている場合は、音声合成ソフトと同梱になっているものを購入しましょう。
特に使いたいボイスバンクがないという方や、いろいろなボイスバンクを使いたいという方は、管理人の独断でSynthesizer V Studio > CeVIO AI > VOCALOID 6 Editorの順でおすすめします。
あくまで私の独断ですが……
Synthesizer V Studio…歌唱力がピカイチで手動での調整も簡単。現在は対応ボイスバンクが限られているが最近GUMIや可不が追加されるなど、今後が期待される
CeVIO AI…歌唱力は良いがVST非対応なのが非常に不便
VOCALOID 6 Editor…歌唱力にやや難あり。古いボイスバンクを使いたい以外の理由がなければわざわざ選ぶ理由はなさそう
Piapro Studioは使ったことがないので分かりませんが、「他のボカロはよく知らないので初音ミクを使いたい」という場合は選んでよいでしょう。
各歌声合成ソフトの入手方法
歌声合成ソフトの入手方法をまとめました。
Synthesizer V Studio
Synthesizer V Studioのスターターパックには、好きなボイスバンク1本と引き換えられるクーポンがついています。
Synthesizer VのGUMIについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
CeVIO AI
CeVIO AIの単体販売はありますが、ボイスバンクがついていないので別途購入する必要があります。
スターターパッケージと記載のある商品は、ボイスバンクとCeVIO AIの同梱版です。
VOCALOID 6 Editor
VOCALOID 6 Editorの単体販売版には、4種類のボイスバンクが同梱されています。
公式サイトで購入できます。
ボイスバンクとの同梱版は「スターターパック」と記載があります。
上記の4つのボイスバンクは付属しません。
Piapro Studio
Piapro Studioは、クリプトンが発売しているボイスバンクを購入することで入手できます。
Piapro Studioだけを購入することはできません。
マイク(必要に応じて)
マイクは楽器の音やボーカルを録音したい場合に必要です。
基本はオーディオインターフェースに接続して使います。
直接USB接続できるものもありますが、音質や遅延などが発生することもあります。
マイクを買う際は、ダイナミックマイク(電源が不要)かコンデンサマイク(オーディオインターフェースから電源の供給が必要)かどうかに注目しましょう。
ざっくりですが、ダイナミックマイクは耐久性が高い、コンデンサマイクは小さな音でも拾いやすく高音質という特徴があります。
管理人はまれに楽器を録音するのでコンデンサマイクを持っています。
DTMを極めるなら初期投資を惜しむべからず-まとめ
ここまで管理人のおすすめとともに、DTMに必要なものを見てきました。
DTMは無料で楽しむこともできますが、できることを増やしたいなら費用はかかります。
一度にかかる費用が高額なこともあり、何を買い何を買わないかの取捨選択は難しいです。
この記事が選択の一助になれば幸いです。
一緒に極めていきましょう!
最短最速でDTMの技術を身につけたい!という方はDTMスクールに通うのがおすすめ!
こちらの記事で紹介しています。