- CubaseのProとかArtistとか、何が違うの?
- どのグレードが自分に合っているか知りたい
Cubaseには5種類のグレードがあり、特にProとArtistは初心者からすると違いが分かりにくいです。
- Cubaseのグレード比較表
- 初心者目線での各グレード比較
![](https://dtminfo.com/wp-content/uploads/2024/06/piko-150x150.png)
正直に言うと、初心者ならArtistの方がおすすめです。
Cubase13のグレード選びで迷われている方はぜひ参考にしてください!
Cubase13の各グレード比較
![比較](https://dtminfo.com/wp-content/uploads/2024/06/4f9ad48613c506e3c3f986b66e29434b.png)
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Cubase13には高い方からPro・Artist・Elements・AI・LEの5種類のグレードがあります。
このうちPro・Artist・Elementsが有料で、AI・LEは音響機器やソフトなどの付属品として入手できる無料版です。
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AIはCubaseを開発しているSteinbergか、親会社のYAMAHAの製品についています。
LEはそれ以外の会社の製品についていることがあります。
AI・LEが付属するオーディオインターフェースはこちらの記事でまとめています。
各グレードは、価格と使える機能がそれぞれ異なります。
音質に差はありません。
各グレードの価格と、個人的に気になった機能面での違いを表にまとめてみました。
(表の下に用語の解説があります)
Pro | Artist | Elements | AI | LE | |
---|---|---|---|---|---|
税込み価格 | 69,300円 | 39,600円 | 13,200円 | 無料 | 無料 |
MIDIトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 64 | 48 | 24 |
オーディオトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 48 | 32 | 16 |
VSTインストゥルメントトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 24 | 16 | 8 |
1トラックにかけられるエフェクト数 | 16 | 16 | 8 | 4 | 4 |
Letrologue、Padshop | |||||
インストゥルメントの種類 | 3000以上 | 2600以上 | 1000以上 | 185以上 | 185以上 |
内蔵VSTエフェクト | 81 | 62 | 48 | 23 | 23 |
スケールアシスタント | |||||
オーディオから MIDI コード生成 | |||||
VariAudio | |||||
テンポトラック・拍子トラック | |||||
トラックの複数バージョン | |||||
ノートエクスプレッション | |||||
Control Room | |||||
テンポ検出パネル |
Pro | Artist | Elements | AI | LE | |
---|---|---|---|---|---|
税込み価格 | 69,300円 | 39,600円 | 13,200円 | 無料 | 無料 |
MIDIトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 64 | 48 | 24 |
オーディオトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 48 | 32 | 16 |
VSTインストゥルメントトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 24 | 16 | 8 |
1トラックにかけられるエフェクト数 | 16 | 16 | 8 | 4 | 4 |
Letrologue、Padshop | |||||
インストゥルメントの種類 | 3000以上 | 2600以上 | 1000以上 | 185以上 | 185以上 |
内蔵VSTエフェクト | 81 | 62 | 48 | 23 | 23 |
スケールアシスタント | |||||
オーディオから MIDI コード生成 | |||||
VariAudio | |||||
テンポトラック・拍子トラック | |||||
トラックの複数バージョン | |||||
ノートエクスプレッション | |||||
Control Room | |||||
テンポ検出パネル |
各機能の解説はこちら
トラック最大数 | 1つのプロジェクトで使えるトラックの数(1トラック=1つの音色) |
VSTインストゥルメントトラック | HALion Sonicなど、VSTに対応したプラグインシンセ(パソコン上で楽器の音を鳴らすソフト)の音源を使うトラック |
Letrologue、Padshop | Steinberg製のプラグインシンセ、音のカスタマイズができる(こちらの記事で紹介しています) |
インストゥルメントの種類 | 使える音色の数 |
スケールアシスタント | 指定したキーで使用できる音を教えてくれる機能 |
VariAudio | オーディオファイルのピッチ調整ができる機能(こちらの記事で解説しています) |
テンポトラック・拍子トラック | プロジェクト内でテンポや拍子を変更できる |
トラックの複数バージョン | 同じパートで別のバージョンを保存できる |
Control Room | オーディオインターフェースで行うスピーカーの音量設定などをCubase内でできる機能 |
テンポ検出パネル | オーディオファイルやMIDIファイルのテンポを分析し、調整できる機能 |
トラック最大数 | 1つのプロジェクトで使えるトラックの数(1トラック=1つの音色) |
VSTインストゥルメントトラック | HALion Sonicなど、VSTに対応したプラグインシンセ(パソコン上で楽器の音を鳴らすソフト)の音源を使うトラック |
Letrologue、Padshop | Steinberg製のプラグインシンセ、音のカスタマイズができる(こちらの記事で紹介しています) |
インストゥルメントの種類 | 使える音色の数 |
スケールアシスタント | 指定したキーで使用できる音を教えてくれる機能 |
VariAudio | オーディオファイルのピッチ調整ができる機能(こちらの記事で解説しています) |
テンポトラック・拍子トラック | プロジェクト内でテンポや拍子を変更できる |
トラックの複数バージョン | 同じパートで別のバージョンを保存できる |
Control Room | オーディオインターフェースで行うスピーカーの音量設定などをCubase内でできる機能 |
テンポ検出パネル | オーディオファイルやMIDIファイルのテンポを分析し、調整できる機能 |
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こちらの記事では使えるトラックの数に注目して比較しています。
参考にしてみてください。
初心者が実際に使って考えたCubase13の各グレードの違い
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ProユーザーですがまだまだDTM初心者な私の経験から、Cubase13の各グレードについて考えます。
初心者で本格的に制作したい人におすすめなのはArtist
Elements・Artist・Proを触ってみましたが、「初心者だけどこれから本格的に音楽制作したい」という方にはArtistをおすすめします。
理由としては、Elementsは少し機能が足りないものの、Proは上級者向けの機能が多すぎるからです。
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私が一番長く使ったのはArtistですが、特に機能の不足を感じたことはありませんでした。
ここからは、個別に比較をしていきます。
ProとArtistの違い
ProとArtistの機能の違いの一部として、以下のようなものがあります。
- Control Room
- テンポ検出パネル
- タイムワープ
- コードアシスタント近接モード(こちらの記事で紹介しています)
私はArtistをしばらく使ってからからProにアップグレードしましたが、Proのよさはまだ感じられていません。
他にもまだまだ違いがあることは比較表から分かります。
しかし「どういう機能か」と言われると正直よく分からない、もしくは分かっても使わない機能が多いです。
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私がまだ初心者だからゆえにです。
上級者の方だとProを使いこなせるかもしれません。
Proでは使えるツールや機能が増え、画面の情報量が増えましたが、機能を活かしきれていないです。
インストゥルメントやエフェクトも、いつも使うものが決まっていて恩恵を受けた感じがしません。
「これからDTMを始める」という方がProを買うと、逆に機能が多すぎて混乱してしまう可能性があります。
というわけで、初心者の方にはProとArtistならArtistがおすすめです。
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過去にアップグレードのみのセールが行われたこともあるので、セールを待ってProにアップグレードしてもよいでしょう。
セールについてはこちらの記事で更新しています。
ArtistとElementsの違い
ProとArtistはソフトの名前が「Cubase 13」であるのに対し、Elementsは「Cubase LE AI Elements 13」と表示されます。
つまり、Elementsは無料版のAI・LEと同じソフトなのです。
![ショートカットアイコンの違い](https://dtminfo.com/wp-content/uploads/2024/06/image-3.png)
![ショートカットアイコンの違い](https://dtminfo.com/wp-content/uploads/2024/06/image-3.png)
Artistで使えてElementsで使えない機能は表でも示した通り、以下のようなものがあります。
- VariAudio(こちらの記事で紹介しています)
- テンポトラック・拍子トラック
- トラックの複数バージョン
- ノートエクスプレッション(こちらの記事で紹介しています)
これらの機能は使うので、ないと少し不便かなと思います。
また、私はLetrologueとPadshopを使うので、使えるArtistの方がいいと感じます。
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LetrologueとPadshopはこちらの記事で紹介しています。
とはいえ、プラグインシンセは外部の無料のものでも代用できます。
はじめから本格的に制作をしていきたい場合は、Elementsだと少し機能が足りない面がありそうです。
しかし、上で挙げた機能がなくても曲は作れるので、予算が足りなければElementsを検討してもよいかもしれません。
ElementsとAI・LEの違い
AIとLEは音響機材に付属する無料版です。
画像で見た通り、ElementsとAI・LEは同じソフトです。
しかし、AI・LEでネックとなるのはトラックの最大数の少なさです。
インストゥルメントトラックの最大数は、AIで16、LEで8となっています。
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私が今まで作った曲だと多くて16トラック使ったので、AIやLEだと足りませんね。
プロになると100トラックほど使うこともあるんだとか。
また、1トラックにかけられるエフェクト数も4と少ないです。
4~5個は普通に使うので、こちらも足りません。
というわけで、AI・LEはあくまでお試し版という位置づけで考えた方が良さそうです。
AI・LEを使ってみて、Cubaseが良さそうと思ったらElements以上にグレードアップするのがおすすめです。
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AI・LEを入手してからアップグレードするとCubase自体は安く入手できます!
こちらの記事で紹介しています。
まとめ:初心者ならArtistがおすすめ
Artistユーザーの視点でCubase13の各グレードについて見てきました。
あくまで個人の感想ですが、Cubaseを購入してから本格的にDTMに取り組むようになった私はArtistがちょうどいいと感じます。
機能面で不便に思うことはまずありませんでしたし、サウンドの数に関してもたまに「この楽器の音が貧弱だな…」と思うことはあれど許容範囲でした。
個人的にはArtistがおすすめですが、それぞれに合ったグレードがあるはずです。
この記事がグレード選びの参考になれば幸いです。
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各グレードのお得な買い方はこちらの記事で紹介しています。