Cubaseにはダウンロードしたときから使えるソフトシンセ音源が付属しています。
ですが、「使い分けが分からない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Cubase13の付属ソフトシンセの特徴について紹介し、どのような場面で使えばよいかを解説していきます。
シンセの選び方に迷われている方はぜひ参考にしてください!
HALion Sonic 7(ハリオンソニック)
HALion SonicはCubaseのすべてのグレードで付属しています。
ただし、使える音の数は上のグレードほど多いです。
HALion Sonicはギターやピアノ、管楽器などの生楽器の音や、シンセサイザーの音を収録した「マルチ音源」と呼ばれる音源です。
探すのが大変なくらい多数の音源が収録されているので、音作りに自信がなくても簡単に使うことができます。
様々な楽器の音をプリセットで使うことができるので、「この楽器を入れたい!」というイメージが決まっている場合はHALion Sonicで楽器を検索するのが良いでしょう。
Artist以上になれば、だいたいの楽器はあります。
Groove Agent SE 5(グルーブエージェント)
Groove AgentもCubaseのすべてのグレードで付属しています。
リズムマシンと呼ばれるタイプのソフトシンセです。
ドラムセットに特化した音源と考えてよいでしょう。
特徴は画面上のパッドに好きな音を割り当てて使えるという点です。
プリセットのドラムセットも使えますが、パッドごとに音源を割り当てることによって異なるプリセットに入っている音を同じトラックで使えるようになります。
使う音源はオーディオデータを読み込むことができるので、内蔵の音やダウンロードしたサンプル音源が使用できます。
同じパッドに複数の音を読み込ませることで音を重ねることもできます。
ドラムサウンドにこだわりたいときに役立つ音源です。
Retrologue 2(レトロローグ)※Cubase Artist/Proのみ
RetrologueはCubase ProとArtistのみに付属しています。
バーチャルアナログシンセと呼ばれるタイプのソフトシンセになります。
プリセットの音を調整したり、単純な波形音を編集して音を作っていきます。
音の波形を指定して音作りをしていくので、存在感のあるサウンドを作るのが得意なシンセです。
いかにもシンセサイザーっぽい音を作りたいときに使うとよいでしょう。
Padshop 2(パッドショップ)※Cubase Artist/Proのみ
PadshopもCubase ProとArtistのみに付属しています。
グラニュラーシンセと呼ばれるタイプのソフトシンセになります。
こちらもプリセットがある他、波形だけではなくオーディオデータを読み込んで編集することもできます。
音がいくつも重なった、神秘的なサウンドが得意なシンセです。
ちょっと変わった音を作るのに挑戦したいときにおすすめです。
まとめ:「迷ったらHALion」でもOK
それぞれの付属ソフトシンセについて紹介しました。
どんな時にどのシンセを使えばよいかをまとめます。
最初から収録されている音を使いたい、とりあえず何かしらの音を出したい→HALion Sonic
ドラムサウンドにこだわりたい→Groove Agent
力強い、シンプルなシンセサイザー音を作りたい→Letrologue
不思議な感じのシンセサイザー音を作りたい→Padshop
もちろんこれは目安です。
LetrologueやPadshopでプリセットの音を使うこともできますし、またHALion Sonicでプリセットの音をもとに数値を調整して音作りをしてもいいと思います。
HALion Sonicでドラムのプリセットを使うこともできます。
個人的には、DAWに慣れていない方であればまずHALion Sonicを使ってソフトシンセや音作りに慣れ、それから他のソフトシンセを使っていくのが良いかと思います。
ですが各ソフトの基本的な特徴を知っておくことで、理想の音を作るための方法にたどり着きやすくなります。
色々なソフトを使ってみて、少しずつできることを知っていきましょう。
慣れてきたら、外部ソフト音源を探してみるのもいいですね!
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