- CubaseとStudio Oneどっちがいいんだろう…
- はじめてのDAW選びで迷っている
DAWには様々な種類がありますが、CubaseとStudio Oneは日本で1番目・2番目に人気のソフトです。
はじめてDAWを選ぶとき、CubaseとStudio Oneで悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事ではCubaseとStudio Oneを4つの視点から比較し、どちらがおすすめなのかを考えました。
比較ポイントと結果は以下の通りです。
私はCubaseメインなので公平なジャッジではないですが、結論としてはCubaseをおすすめします。
記事内で詳しく解説します。
- CubaseとStudio Oneの比較
管理人のおすすめはCubase
本記事の結論として、Cubaseをおすすめします。
理由としては以下の通りです。
- (使わない機能もあるけど)さまざまな機能・音源・プラグインが最初から付属しており、ソフトを追加しなくても一定のクオリティのものが作れる
- 日本語ユーザーが多く、困った時に調べられる情報源が豊富
しかし価格や初めて触ってもわかりやすいUIなど、Studio Oneにも良い点があります。
以下が比較ポイントをまとめた表になります。
↓クリックで詳細にジャンプ | Cubase | Studio One |
---|---|---|
価格設定 | 高め | Cubaseより安い |
無料版の有無 | 期限有の体験版か機材同梱版 | 無料版は廃止 |
日本語情報の多さ | 「使い方」の検索結果が多い | 少ない |
機能 | 音源・プラグイン・機能が充実 | 良く言えばすっきりしてる |
↓タップで詳細にジャンプ | Cubase | Studio One |
---|---|---|
価格設定 | 高め | 最上位版はCubaseより安い |
無料版の有無 | 期限有の体験版か機材同梱版のみ | 無料版は廃止 |
日本語情報の多さ | 「使い方」の検索結果が多い | 少ない |
機能 | 音源・プラグイン・機能が充実 | 良く言えばすっきりしてる |
完全無料版があることがStudio Oneの強みでしたが、配布終了が決定したのでバランスが変わりそうです。
CubaseとStudio Oneは日本のDAWユーザーに人気
CubaseとStudio Oneは日本のDAWユーザーに人気です。
2024年の調査におけるDAWソフトの使用率ランキングでは、Cubaseが1位、Studio Oneが2位となっています。
1位 Cubase…回答者の39.8%が使用
2位 Studio One…回答者の26.6%が使用
(参考:https://sleepfreaks-dtm.com/dtm-materials/daw-ranking-2024/ )
ランキング3位(21.8%)のLogic ProはMac専用のDAWであるため、WindowsユーザーだとCubaseとStudio Oneの2択で悩む方が多いのではないでしょうか。
比較①価格設定はStudio One
CubaseとStudio Oneのグレードと価格設定について比較します。
最上位モデルで比べると、安いのはStudio Oneです。
以下がグレード(製品のランク)と価格をまとめた表です。
– | Cubase 13 | Studio One Pro 7 |
---|---|---|
無料版 | AI・LE 音響機器に付属 | – |
エントリーモデル | Elements 13,200円 | – |
ミドルエンドモデル | Artist 39,600円 | – |
フラッグシップモデル | Pro 69,300円 | Pro 28,000円 |
– | Cubase 13 | Studio One Pro 7 |
---|---|---|
無料版 | AI・LE 音響機器に付属 | – |
エントリーモデル | Elements 13,200円 | – |
ミドルエンドモデル | Artist 39,600円 | – |
フラッグシップモデル | Pro 69,300円 | Pro 28,000円 |
フラッグシップモデル(最上位モデル)の価格で比較するとStudio Oneの方が圧倒的に安いことが分かります。
学割価格もStudio Oneが安く、商用利用できる
CubaseとStudio Oneにはどちらも学割価格が用意されていて、学生だと通常価格よりも安く手に入れることができます。
学割の価格と条件もまとめました。
– | Cubaseの学割 | Studio Oneの学割 |
---|---|---|
エントリーモデル | Elements 8,800円(33%オフ) | – |
ミドルレンジモデル | Artist 24,200円(39%オフ) | – |
フラッグシップモデル | Pro 44,000円(37%オフ) | Pro 21,000円(25%オフ) |
適用条件 | 商用利用不可 | 購入前に学生証を提出商用利用可 | 購入後に学生証を提出
– | Cubaseの学割 | Studio Oneの学割 |
---|---|---|
エントリーモデル | Elements 8,800円(33%オフ) | – |
ミドルレンジモデル | Artist 24,200円(39%オフ) | – |
フラッグシップモデル | Pro 44,000円(37%オフ) | Pro 21,000円(25%オフ) |
適用条件 | 購入前に学生証を提出 商用利用不可 | 購入後に学生証を提出 商用利用可 |
割引率はCubaseの方が高いですが、価格は元が安い分Studio Oneの方が安いです。
学割価格で購入したアカデミック版の製品は、Cubaseでは商用利用(YouTubeやニコニコ動画、ストリーミング等での楽曲収益化など)に使用できない一方、Studio Oneでは許可されています。
どちらも通常版と機能は同等で、通常版にアップグレードすることもできます。
Studio Oneのアカデミック版は公式サイトで買えます。
Cubaseのアカデミック版は、公式サイトのほか各通販サイトで購入できます。
価格を抑えたいならStudio One
通常版、学割価格ともに、Studio Oneの方が価格を抑えられることが分かりました。
公式サイト以外での販売は現在停止されています。
販売開始次第当ブログでも紹介していきます。
比較②完全無料版があるのはStudio One→配布終了が決定
CubaseとStudio Oneの無料版について比較します。
完全無料・無期限で使えるのはStudio Oneでしたが、アップデートに伴い無料版の配布が終了しました。
Cubaseは無料体験版と音響機器同梱版がある
Cubaseを無料で使う方法は2種類あります。
- 60日間限定の無料体験版
- オーディオインターフェースなどの機器に同梱されている無料版(LE・AI)
①ではProとElementsを使えますが、60日間の制限があります。
②のLE・AIは無料で期限なく使えるグレードですが、音響機器の付属品としてしか入手できないので厳密には「無料」といえません。
Studio Oneには無料のグレードはない
Studio Oneは7へのアップグレードの際に無料グレード(Prime)が廃止されProに一本化されたため、無料で使えるグレードはなくなりました。
10月11日現在ではデモ版も準備中となっているので、今Studio Oneを無料で使うことはできません。
Studio Oneの機器同梱版は6か月のサブスク制使用権になっています。
ついてくるオーディオインターフェースも限られ、高額です。
これから無料でDTMしたい人は、Cubase機器同梱版か他DAWを検討すべき
できるだけ予算を抑えてCubaseかStudio Oneで選ぶなら、用途にもよりますがCubaseのほうが安く済む場合があります。
打ち込みにしか使わないのであれば他の無料DAWを選んでも構いません。
一方宅録やバンド録音・歌ってみたなど録音を伴う作業に使うのなら、オーディオインターフェースを買ってCubase AI・LEを使うのが圧倒的におすすめです。
比較③日本語情報の多さはCubase
CubaseとStudio Oneの日本語の使い方情報の多さについて比較します。
日本語情報が多いのはCubaseだと考えられます。
日本語情報が多い方が使い方を調べて効率化しやすい
個人的には、DAW選びで一番大事なポイントだと思います。
DAWの操作は難しく、使い方をネットや本で調べながら操作していく場合が多いですが、日本語での情報が充実している方が目的の操作に早くたどり着けます。
DTMは効率化勝負です。
自分の思う音を実現できるかどうかが曲のクオリティを左右します。
Googleにおけるヒット数はCubaseが多い
Google検索で、CubaseとStudio Oneのそれぞれで「○○ 使い方」と検索しヒット数を調べました。
- 「Cubase 使い方」…約 222,000 件
- 「Studio One 使い方」…約 86,100 件
参考値ですが、Cubaseの方が圧倒的に多いとわかります。
Amazonにおける本のヒット数はCubaseが多い
CubaseもStudio Oneも、使い方のガイド本が多く出版されています。
Amazonの「本」カテゴリでそれぞれを検索し、本の数を調べてみました。
- 「Cubase」…128件
- 「Studio One」…63件
参考値ですが、Cubaseが多いです。
kindle出版で出されている本も含まれていますね。
Udemyでの動画教材本数はCubaseが多い
DAWの使い方は動画で解説されることも多いです。
YouTubeの検索ヒット数は調べられないので、私が利用している有料動画教材プラットフォーム「Udemy 」でのそれぞれの日本語講座のヒット数を調べてみました。
- Cubase…124件
- Studio One…3件
Cubaseが多いです。
私は「日本語情報が多い」という理由でCubaseを選びましたが、数値的に大きな差があることが分かりましたね!
比較④機能はCubaseのほうが優勢…?
CubaseとStudio Oneの機能や使用感について見ていきます。
どちらも優れたDAWですので、これからDTMを始める初心者に必要な機能はすべて揃っています。
実際に両方のソフトを触って、使用感を比べてみました。
メインがCubaseで、Studio Oneは後からサブで買いました。
Cubaseのほうが慣れているのはご容赦ください。
画面表示をスクリーンショットで確認
以下はCubase(Cubase Pro 13)の画面です。
以下はStudio One(デモ版)の画面です。
Studio Oneの方がすっきりした印象があります。
Cubaseは情報量が多く、大きめのモニタを使わないとすべてを表示するのは難しいです。
個人的にはプラグインシンセを出したとき、Cubaseだと無限にウィンドウが出るのに対してStudio Oneはタブでまとめてくれるのがちょっと感動でした。
小さい画面で操作するなら、Studio Oneの方が向いているかもしれません。
どちらもオーディオインターフェースがなくても音は出る
Studio Oneはオーディオインターフェースがなくても音が出る状態にできました。
Cubaseもオーディオインターフェースなしで音が出せるので、ソフトだけ導入した場合でもどちらも動作させることはできそうです。
音質はスペック上差はない
音質に関わるビット解像度について見てみましたが、どちらも64bit floatまで対応していました。
数字でわかる音質の違いはないようです。
プリセットの音源はCubaseの方が多そうだけど、アプデで変わる可能性あり
プリセットの音源(最初から使える音色)は、Cubase Proでは「3000以上」、Studio One Professionalでは「Presence XTコア・ライブラリが15GB」とされていて、単純に比較は難しいです。
ただCubaseのマルチ音源「HALion Sonic」で使える音源のフォルダのサイズを簡単に合計したところ、17.79GBとなりました。
どちらも数える気にならないくらいプリセットの音色があるのは確かです。
実際に使って調べてみたところ、CubaseのHALion Sonicは名前のある楽器の数が多い、Studio OneのPresence XTは1つの楽器の奏法のバリエーションが多く使い分けやすい(楽器もあるにはあるが、あまり実用的ではない)ように思います。
「Studio Oneは音源がしょぼい」という噂も聞きますが、何をもって少ない・弱いとするかは作る曲のジャンルでも変わってきます。
またStudio Oneはアプデで有料アドオンをすべて同梱すると発表されているので、音源はこれより増えそうです。
後日改めて比較します。
プラグインエフェクトはCubaseの方が多い
内蔵されているプラグインエフェクト(音に効果を付けるプラグイン)の数を調べたところ、Cubaseは81個、Studio Oneは31個でした。
Cubaseの方は使い方がよく分かっていないものも多いですが、最初から使える状態になっていていろいろ試しながら覚えられるのは強みだと思います。
音源やプラグインエフェクトは外部のダウンロードしたものを追加できるので、プリセットのものはそこまで重要ではないという意見もあります。
ただ、特に初心者が星の数ほどあるプラグインから最適な物を選ぶのはとても難しいです。
はじめからある程度の設備がそろっているCubaseの方が良いと私は考えます。
よくある質問
CubaseとStudio Oneに関するよくある質問をまとめました。
Cubaseがおすすめ、でもStudio Oneにも長所あり-まとめ
CubaseとStudio Oneを4つの観点から比較してきました。
- 価格が安いのはStudio One
- 無料で使えるグレード(機器同梱版)があるのはCubase
- 日本語の情報量が多いのはCubase
- 機能や音源などが充実しているのはCubase
DAWを途中で乗り換えるのは大変です。
慎重に選びましょう。