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「Cubasis」とはどんなアプリ?Cubaseとの違いやグレードを解説!

- Cubasisって何?Cubaseとは違うの?
- CubasisのLEとかって何が違うの?
Cubasisは、作曲ができるスマホアプリです。
本記事ではCubasisのCubaseとの違いやグレードによる機能の差を紹介します。
- Cubasisで何ができるか
- Cubasisのグレードの違い
- CubasisとCubaseの違い
Cubasisは人気DAW「Cubase」のスマホ版アプリ

Cubasisはスマホやタブレットで作曲ができるアプリです。

iOSのGarageBandと似たようなアプリです。
開発しているのはSteinberg(スタインバーグ)というドイツの会社です。
Steinbergはパソコンで作曲ができるソフト(DAWと言います)として有名な「Cubase」を開発しています。
Cubasisは、Cubaseのスマホ版という位置づけのアプリです。

Cubaseは日本で1番人気のあるDAWです。
私も愛用しています。
Cubasisでできること

Cubasisでは、音符のデータを入力(打ち込み)したり楽器を録音したりして、曲を作ることができます。

打ち込みで曲を作っていくことをDTMと呼びます!
打ち込みしたデータには、以下の操作ができます。
- ベロシティ設定(1音ごとの音量設定)
- エフェクトをかける(エコーなど)
- 全体の音量を調整する
- 左右バランスを変える
曲のデータはWAVやMP3 の形式で書き出しして、音声プレイヤーで再生することもできます。
Cubasisのグレード・価格・入手方法

Cubasisには2つのグレードがあり、機能と料金、入手方法が違います。
料金と入手方法を確認してから、機能を比較します。
Cubasis LE 3(無料、オーディオインターフェースが必要)

Cubasis LE 3は無料でダウンロードできますが、対応するハードウェア(オーディオインターフェースなど)を購入し、接続して機能制限の解除を行わないと使えません。

アプリ自体は無料ですが、オーディオインターフェースなどを買う必要があります。
オーディオインターフェースは、パソコンやスマホと楽器・ヘッドホンなどをつなぐDTMには必須級の音響機器です。
特に「楽器を録音したい」という方は用意して損はないでしょう。
管理人のおすすめはYAMAHAの「AG03MK2」です。
Cubasis LEに対応している上、パソコン版であるCubase AIも付属しています。

他のCubasis LEに対応する音響機器は、公式ページ に型番が掲載されています。
スマホとオーディオインターフェースを接続するには、USB-typeAとスマホのコネクタの変換アダプタを用意する必要があります。
- iPhoneの場合…USB-typeA⇔Lightning(iPhone15~はUSB-typeC)の変換アダプタ
- Androidの場合…USB-typeA⇔miniUSBの変換アダプタ
↓iPhone(14より前)はこちら

↓Androidはこちら


どちらかというと、新しくCubasisを使う人よりも元からオーディオインターフェースを持っている人のためのアプリかもしれません。
Cubasis 3 DAW(有料)
「Cubasis 3 DAW」は、Cubasis LEの機能制限がない有料版です。
価格は7,000円で、アプリストアから購入できます。
音響機器を持っていなくてもすべての機能が使えます。

Cubasis LEのためにオーディオインターフェースを買うよりCubasisを買った方が安いですね。
「Cubasis 2」「Cubasis LE 2」は旧バージョン
アプリストアには「Cubasis 2」「Cubasis LE 2」というアプリがありますが、こちらは旧バージョンのアプリです。
対応機種が限られるほか、最新の機能は使えないので注意しましょう。
CubasisとCubasis LEの機能比較
Cubasis LEとCubasisの機能を比較します。
「トラック」とは、1つの楽器のパートのことを指します。
Cubasis | Cubasis LE | |
---|---|---|
マイクで録音できるトラック数 | 無制限 | 4 |
打ち込み(MIDI)できるトラック数 | 無制限 | 4 |
1つのトラックにかけられるエフェクターの数 | 8 | 3 |
打ち込みで使える音色の数 | 301 | 25 |
内蔵エフェクターの数 | 18 | 7 |
プラグイン(AU)対応 | ||
オートメーション(音量など曲中での変化) | ||
コードパッド(和音を入力できる) |
Cubasis | Cubasis LE | |
---|---|---|
マイクで録音できるトラック数 | 無制限 | 4 |
打ち込み(MIDI)できるトラック数 | 無制限 | 4 |
1つのトラックにかけられるエフェクターの数 | 8 | 3 |
打ち込みで使える音色の数 | 301 | 25 |
内蔵エフェクターの数 | 18 | 7 |
プラグイン(AU)対応 | ||
オートメーション(音量など曲中での変化) | ||
コードパッド(和音を入力できる) |
大きな違いは表のとおりです。
Cubasisと比べてCubasis LEは大きな機能制限があることが分かりました。

打ち込み(MIDI)が4パートだと、ドラム・ギター・ベース・キーボードでもう上限ですね…
曲を作るのは大変そうです。
CubasisとCubaseの違い

CubasisとCubaseは、スマホアプリとパソコンソフトという大きな違いがあります。
またCubasisはスマホアプリであるという特性上、できることがかなり限られます。
主な違いを表で比較
CubasisとCubaseの各グレードの機能を表で比較します。
有料Cubase | 無料Cubase | Cubasis | |||||
Pro | Artist | Elements | AI | LE | Cubasis | LE | |
MIDIトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 64 | 48 | 24 | 無制限 | 4 |
オーディオトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 48 | 32 | 16 | 無制限 | 4 |
VSTインストゥルメントトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 24 | 16 | 8 | ||
1トラックにかけられるエフェクト数 | 16 | 16 | 8 | 4 | 4 | 8 | 3 |
楽器の種類 | 3000 以上 | 2600 以上 | 1000 以上 | 185 以上 | 185 以上 | 301 | 25 |
内蔵エフェクトの種類 | 81 | 62 | 48 | 23 | 23 | 18 | 7 |
VSTプラグイン対応 | |||||||
オートメーション | |||||||
コードパッド | |||||||
VariAudio(録音のピッチ修正) |
有料Cubase | 無料Cubase | Cubasis | |||||
Pro | Artist | Elements | AI | LE | Cubasis | LE | |
MIDIトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 64 | 48 | 24 | 無制限 | 4 |
オーディオトラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 48 | 32 | 16 | 無制限 | 4 |
VSTインストゥルメント トラック最大数 | 無制限 | 無制限 | 24 | 16 | 8 | ||
1トラックにかけられる エフェクト数 | 16 | 16 | 8 | 4 | 4 | 8 | 3 |
楽器の種類 | 3000以上 | 2600以上 | 1000以上 | 185以上 | 185以上 | 301 | 25 |
内蔵エフェクトの種類 | 81 | 62 | 48 | 23 | 23 | 18 | 7 |
VSTプラグイン対応 | |||||||
オートメーション | |||||||
コードパッド | |||||||
VariAudio(録音のピッチ修正) |
Cubasisでパソコン版のプラグインは使えない
Cubaseなどパソコン版のDAWを使う利点として、他のソフト(プラグインと言います)と同時に立ち上げて機能を拡張できる点があります。
プラグインに対応していると、ソフトに最初からついている楽器やエフェクターのプラグインだけでなく、外部のプラグインをダウンロードして使ったり、音声合成ソフト(ボカロソフト)などをプラグインとして起動したりという使い方が可能です。

「CubasisよりCubaseの方ができることが多い」と言われる理由の1つはこれです。
プラグインがないとDTMerは生きていけません。
Cubasisの有料版の方はAUというプラグインの規格に対応していますが、プラグインもスマホアプリに対応している必要があるのでPC用のプラグインは使えません。
本格的に作曲がしたい場合はプラグインの力が必須ですが、Cubasisでプラグインを使うのは困難です。
Cubaseと使い方は似ている
CubasisとCubaseの使い方は、同じではありませんが少し似ています。

もともとCubaseユーザーだと、Cubasisを開くとなんとなく操作が分かる…くらいの感じです。
ただし、機能はCubaseよりかなり制限されているので、Cubaseの使い方で検索した結果はCubasisでは役に立ちません。
スマホでの細かい操作は難しい

CubasisはCubaseと共通の機能(ベロシティ設定やオートメーション、ミキサーなど)があり、スマホアプリにしては充実しています。
しかし、スマホの小さい画面で機能を最大限発揮することは、指では細かい操作ができないという点で難しいです。

Cubaseだとノートパソコンの画面でも小さいのに、スマホで使おうという時点でかなり無理があります。
タブレットで、マウスを接続して使うのであれば上手く使えるかもしれません。
CubasisのデータはCubaseで読み込める
Cubasisで作ったデータは、パソコンに専用のソフトをダウンロードすればCubaseで開くことが可能です。
逆に、Cubaseで作ったデータをCubasisで開くことはできません。

手元にパソコンがないときに、メモ程度にCubasisで入力…という使い方はできそうです。
Cubasisはどんな人におすすめ?

ここまでCubasisについて見てきましたが、パソコン版であるCubaseと比較してしまうとどうしても機能面で見劣りしてしまいます。

タブレットでマウスやキーボードを使うならまだしも、スマホを指で操作となると打ち込みのような精密な作業は難しいですね…
どんな人にCubasisをおすすめできそうかを考えました。
- 絶対にパソコンを買いたくない、タブレットやスマホで作曲をしたいという人(Cubasisがおすすめ)
- 既にCubaseを使っていて、Cubasis LE対応のオーディオインターフェースを持っている人(Cubasis LEがおすすめ)
逆に、Cubasisを使うのがおすすめではない人は以下の通りです。
- パソコンを持っている人(Cubaseなどのパソコン用DAWがおすすめ)
- 一切お金をかけたくない人(Garargebandなど無料のアプリがおすすめ)
Cubaseの最低動作スペック(Intel Core i5/メモリ8GB以上)を満たすパソコンを持っているなら、CubasisよりCubaseを買った方がよいです。

Cubaseは確かに高いですが、価値あるソフトです。
学生の方なら8,800円から買うことができます。
GaragebandとCubasisはどっちがいい?
iOS用の作曲アプリとして有名なのが「Garageband」です。
iPhoneでの操作性でGaragebandとCubasisを比較すると、Cubasisの方が使いやすいと感じました。

ただし、これはCubase信者の意見です。
DAWソフトは、ソフトによって操作の仕方が大きく異なります。
Cubaseを使ったことがある人であれば、Garagebandと比べるとCubaseと似ているCubasisの方が使いやすいと感じるでしょう。
逆にGaragebandを使い込んでいると、Garagebandの方が使いやすいかもしれません。
また、Cubasisは導入コストがかかるので、「パソコンもアプリも機材も買いたくない」という人はGaragebandを使うしかないです。

Cubaseとデータ連携できるという利点はあるので、サブで使うためにCubasisを導入するのはアリです。
Cubasisはタブレットか、スマホ用サブとしてならアリかも-まとめ

スマホ・タブレット用作曲アプリCubasisについて見てきました。
Cubasisについてまとめます。
- Cubasisはパソコンソフト「Cubase」のスマホ版
- 「Cubasis 3」は有料、「Cubasis LE 3」は無料だが対応するオーディオインターフェースが必要
- できることはCubaseより少ない
音符を入力する作業(打ち込み)は、スマホのタップでは難しくかなりストレスがかかります。
Cubasis(有料版)は「タブレットで作曲の作業がしたい」という人には良い選択肢です。
どうしてもスマホ以外のデバイスを用意できない人でも、操作のしにくさを我慢すれば使えなくはありません。
オーディオインターフェースを持っていれば、CubaseのサブとしてCubasis LEを使うことも可能です。

個人的にはCubaseをおすすめしますが、Cubasisを使える環境がある人は使ってみてもいいと思います!
