- DTM用のパソコンを探しているが、価格はなるべく抑えたい
- DTMができるノートパソコンがほしい
DTMにはパソコンが欠かせませんが、持ち運びが必要などの理由からノートパソコンでDTMをしたい人もいると思います。
私は基本的にデスクトップ推奨ですが、ノートパソコンが必要になって無理やり使うことも時々あります。
本記事ではマウスコンピューターのノートパソコンmouse A5-I7U01BK-Aを使い、実際にノートパソコンでDTMをやってみます。
検証の結果mouse A5-I7U01BK-AはDTMに最低限必要なスペックを揃えたうえで、静音性に優れ価格も抑えられたコスパのよいノートパソコンだとわかりました。
カタログスペックだけでなく、実際にDAWを使ってみた時の操作のしやすさなども写真付きで紹介します。
- mouse A5-I7U01BK-AのDTMにおける使い勝手
とにかくDTMで使うことに注目してレビューします!
mouse A5-I7U01BK-Aのスペック
mouse A5-I7U01BK-Aは公式サイトのレビューで☆4.5と、満足度の高いパソコンであることがわかります。
mouse A5-I7U01BK-Aのスペック・仕様は以下の通りです。
CPU | Intel Core i7-12650H |
メモリ | 16GB (8GB×2 ) |
GPU | CPU内蔵 |
ストレージ | SSD 1TB |
画面のサイズ | 15.6型(横34.53cm×縦19.42cm) |
閉じた時の厚み | 1.9cm |
重さ | 2.05kg |
バッテリー持続時間 | 約6.5時間 |
USB-A端子の数 | 2個(2.0×1個、3.0×1個) |
その他の端子 | Mini DisplayPort×1個/HDMI×1個/USB-C×2個 |
CPUは第12世代のi7-12650Hと、最新より2世代前の少し古い型番です。
とはいえ私がいつも使っているパソコンも第12世代(i7-12700)で特に困っていないので、コスパを求めるならベストな選択肢だと思います。
ノートパソコンの中ではハイスペックの部類に入りますが、ゲーミングパソコンやクリエイターモデルと違って独立GPUは搭載していません。
ゲームや動画編集の用途には向きませんが、DTMだけならGPUは不要なのでコスパが良いと言えます。
↓ゲーム・動画編集でも使いたい人はこちらでおすすめを紹介
DTMをするのに安心のスペック
DTMのためのソフト(DAW)を安心して使うには、DAWの公式が発表している最低動作環境を上回るスペックを用意するのが理想です。
以下の表は主要なDAWの最低動作環境をまとめたものです。
CPU | メモリ | |
---|---|---|
Cubase | Intel Core i5/AMD Ryzen | 8GB |
Studio One | Intel Core i3/AMD A10 | 4GB |
Ableton Live | Intel Core i5/AMD Ryzen | 8GB |
Pro Tools | Intel Core i3 | 8GB |
FL Studio | Intel/AMD | 4GB |
CPU | メモリ | |
---|---|---|
Cubase | Intel Core i5/AMD Ryzen | 8GB |
Studio One | Intel Core i3/AMD A10 | 4GB |
Ableton Live | Intel Core i5/AMD Ryzen | 8GB |
Pro Tools | Intel Core i3 | 8GB |
FL Studio | Intel/AMD | 4GB |
mouse A5-I7U01BK-AはCPUとしてIntel Core i7とメモリ16GBを搭載しているので、ほとんどのDAWで安定して動作すると考えられます。
表の中でも要求スペックが重めなCubaseを使ってみましたが、問題ありませんでした。
mouse A5-I7U01BK-Aは大きい
mouse A5-I7U01BK-Aの良さはDTMができる大型の画面ですが、持ち歩くことを考えると少し大きいです。
A4の紙を置いて比べると、紙より2まわりほど大きいです。
また一般的なリュックについているパソコンポケットには入りますが、かなりギリギリです。
DTMがしやすいことを優先にすると大きい画面は必須なので、持ち歩くにはパソコンケースを用意するなど工夫が必要です。
「ちょっとカフェで作業に」と取り出すには抵抗のある大きさですね。
持った感じもかなりずっしりしています。
mouse A5-I7U01BK-AでDTMしてみた
mouse A5-I7U01BK-Aで実際にCubaseを使い、DTMしてみました。
周辺機器は2個までType-Aでつなげる
USB-AでMIDIキーボードとオーディオインターフェースをつないでみました。
USB-Aポートが2つしかなく音響機器の接続数が限られ少し痛いですが、最低限キーボードとオーディオインターフェースがつなげるので何とかなるでしょう。
遅延の原因になるためUSBハブでの接続はおすすめしません。
ノートパソコンの中では大型なので、狭い机の上での周辺機器を含めたベストな置き場所に悩んでしまいました。
とはいえ細かい作業が続くDTMに画面の大きさはマストです。
ノートパソコンにこだわるなら、画面の大きさやUSBポートの数は良い方と感じました。
USBポート数や机の広さはデスクトップにすれば解決するところではありますが、ノートパソコンの中では十分です!
オーディオインターフェース接続には劣るけど、音質は良い
同じ曲を同じヘッドホンで、mouse A5-I7U01BK-Aのイヤホンジャック接続とオーディオインターフェース接続で聞き比べました。
スピーカーも特に悪い音質ではないですし、DTMの作業はスピーカーではそんなにやらないと思うので問題ないです。
イヤホンジャックでも聞けないような音になるようなことは全くなく、かなり良い音質で音楽を聴くことができました。
しかし音のクリアさはオーディオインターフェース接続の時より少し劣ります。
もちろん作曲・編曲の作業くらいまでは問題なく使える音質ですが、ミキシング・マスタリングまで完璧にやる場合はオーディオインターフェースを用意するのがよさそうです。
どのパソコンでもオーディオインターフェースはあった方がいいですね。
軽くDAWを触るくらいならまったく問題ありません。
画面の大きさはノートパソコンでは合格
Cubaseで打ち込みの作業をしてみましたが、画面の大きさはノートパソコンにしては十分だと感じました。
私は普段27インチのモニターで作業しているので、タイムラインとピアノロールが同時に見渡せないのが不便に感じます。
ですがあまり視線を移動させず、コンパクトに作業したいという人には十分な画面の大きさです。
以下は各サイズのモニターとの大きさ比較です。
液晶はノングレアで、反射せずとても見やすいです。
動作音は気にならない
打ち込み作業中の動作音は全く気になりませんでした。
マウスコンピューターのノートパソコンにはアプリ「Control Center」が搭載されていて、CPUのパフォーマンスを下げる代わりにファンの回転数を抑える「静音モード」を選ぶことができます。
しかしmouse A5-I7U01BK-Aは、打ち込みの作業レベルなら通常の「バランスモード」でも十分静かでした。
ときどき数十秒ほどファンが回る音がしますが、それ以外は静かです。
完全な無音ではなく耳を近づけるとチッ…チッ…という音がしましたが、ヘッドホンをしていれば気になる音ではありませんでした。
mouse A5-I7U01BK-Aはこんな人におすすめ
mouse A5-I7U01BK-Aをおすすめしたい人は以下のような人です。
- なるべく安価でDTM用のパソコンを買いたい人
- 外でDTMする必要がある人
- サブパソコンでもしっかり作業したい人
mouse A5-I7U01BK-AはDTMに最低限必要なスペック・装備を持った、コスパのよいノートパソコンです。
できる限りパソコンにお金をかけずにDTMを始めたい人や、持ち歩き用のサブとして使うノートパソコンにも性能を求める人に特におすすめできます。
さらに安定性や寿命を求める人はデスクトップがよいですが、ノートパソコンで使えるものを探すなら理想的な選択肢と言えそうです。
逆に言うとある程度快適にDTMをしたいのであればmouse A5-I7U01BK-Aは最低ラインで、大きさやスペック、USBポートの数などがmouse A5-I7U01BK-Aを下回るパソコンは正直おすすめできません。
mouse A5-I7U01BK-Aが買えるのはマウスコンピューター
mouse A5-I7U01BK-Aはマウスコンピューターの公式通販サイトで購入できます。
マウスコンピューターはBTOパソコンのメーカーで、自分の好みに合わせてパソコンパーツをカスタマイズするという買い方に対応しています。
3年間の無償修理、24時間365日受付の電話サポートなど、手厚いサポート体制が魅力です。
有料オプションで出張インターネット設定やデータ移行なども付けられるので、パソコンが苦手な人も安心ですね。
サイトも見やすく、気になる製品を一目で見比べられる比較リスト機能もありパソコンを探しやすいです。
デスクトップ・ゲーミングパソコンも選べる
mouse A5-I7U01BK-Aはコスパ最強、DTMでも十分使える-まとめ
マウスコンピューターのmouse A5-I7U01BK-AをDTMで使い、レビューしました。
使って分かった、DTMにおすすめな理由をまとめます。
- ノートでは大型の15.6型モニターで細かいDAW画面も見やすい
- Intel Core i7/メモリ16GB/ストレージ1TBでDAWの動作も安心
- USB-A端子は2つ搭載でオーディオインターフェース・MIDIキーボードをつなげる
- 静かな動作音、作業の邪魔にならない
快適さは「最低限」ですが、DTM用パソコンとしての機能を重視しつつ価格も抑えたい・持ち歩きたいという人にはベストの選択肢と判断しました。
重さ・大きさは気になりますが、ノートでここまでできるなら合格だと思います。
コンパクトさを求めると、性能は下げざるを得ません。
持ち歩き用のDTMパソコンとして、ぜひマウスコンピューターのmouse A5-I7U01BK-Aをご検討ください!