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スマホ版ボカロ™がリニューアル!Mobile VOCALOID™ Editor使ってみた【無料期間あり】
「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。

- ボカロ™の曲を作りたいけどパソコンを持ってない
- スマホ版ボカロにはお金がかかる?
以前からiOS/iPadOS向けに販売されていたVOCALOIDの公式スマホアプリ「Mobile VOCALOID Editor」が大幅なアップデートを行い、料金も買い切りからサブスク制に変更されました。
管理人PC版が使えるならPC版を使った方がいいのは当然なんですが、「何が何でもスマホでやりたい」「試しに歌わせてみたい」という人にとってはかなりハードルが低くなったのではないでしょうか。
本記事では実際にMobile VOCALOID Editorを使い、どんなアプリか紹介します。
- Mobile VOCALOID Editorは14日間無料、月額660円でスマホで使える本物のボカロ
- 有名キャラを使うには別途課金が必要
- パソコンを持っていない人のお試し向け
Mobile VOCALOID™ Editorとは?リニューアルしたスマホ版


Mobile VOCALOID Editorは以前から買い切りアプリとして存在していましたが、2025年10月20日に大幅アップデートが行われました。
- 買い切りからサブスク制に料金プランが変更
- 最新のボカロ「VOCALOID:AI」に対応



「スマホで歌声が作れる」アプリは他にもありますが、Mobile VOCALOID Editorは正真正銘のボカロです。
iPhone/iPadに対応し、14日間の無料体験期間もあります。さらに追加料金で「初音ミク」や「GUMI」などの人気キャラの声が使用できます。
料金がサブスク制になったことで継続的な使用には少し不安が増えましたが、「パソコンを持っていないけどボカロで音楽制作をしてみたい」という人にとってはかなり手が届きやすくなりました。
Mobile VOCALOID™ Editorでできること・できないこと


Mobile VOCALOID Editorは、音楽制作ができるソフトの中でも「歌声を作ること」だけに特化したアプリです。
| できること | できないこと |
|---|---|
| ボーカル(歌)部分の制作 | 曲全体の制作 |
| 音符・歌詞の入力=オリジナル曲を歌わせられる | メロディー・歌詞を自動で作る |
| 声の高さや強さなどの調整 | 伴奏制作 |
| 音声ファイルで書き出し | 楽曲全体の仕上げ作業(ミックス) |
Mobile VOCALOID Editorを使うことで、以下のような「キャラクターの歌声だけの音声ファイル」を作ることができます。
(「asa」使用)



PC版でも同じですが、作詞作曲、もしくは耳コピや楽譜の準備が必要です。
AI作曲が広まった現在では「音符・歌詞の入力」が面倒な作業に見えるかもしれませんが、「好きなキャラに自由に歌わせる」のがボカロの使い方です。
「自分の作った歌詞とメロディーで歌わせる」「耳コピした好きな曲を好きなキャラに歌わせる」といった用途に、ボカロは適しています。
一方で「作曲したくない」「声にこだわりはない」という手軽さ重視の人にとっては、AI作曲系アプリと比べると作業に手間がかかって面倒と感じられるかもしれません。
また伴奏を作ったり、伴奏と歌声の音量バランスなどを整えて仕上げたりするにはDAWというアプリが別で必要です。
Mobile VOCALOID EditorはiOSのみなので、スマホだけで完結させるなら同じくiOSで無料で使えるGarageBandを使うのが無難です。
スマホでボカロ™制作ってどうなの?実際に使ってみた


実際に新しいMobile VOCALOID Editorを14日間無料体験で使ってみたので、正直な感想をお伝えします。



iPhoneSE民です。iPadとキーボードとマウスがあればまた違うのかもしれませんが、正直「スマホの限界」だと思いました。
良い点:いつでも触れる手軽さ
最も優れている点は、スマホでいつでもすぐにボカロを使えるという点だと思います。
パソコンでボカロを使うときは、多くの場合パソコンを起動し、DAWソフト(伴奏を作るDTM用ソフト)を立ち上げ、それからパソコン版のボカロ(VOCALOID6 Editor)を立ち上げるので時間がかかります。
Mobile VOCALOID Editorなら、アプリを開くだけですぐに使えます。



精密な操作が必要なので電車の中のような揺れる場所での作業は難しいですが、いつでもどこでもすぐに作業できるのは便利です。
作ったデータはパソコン版と共通の形式で保存できるので、スマホでメモしてパソコンで本格的に作業という使い分けも一応できそうです。
またMobile VOCALOID Editorだけでも最低限の編集と加工はできます。
声のデータを作って保存→GarageBandなどで取り込むことで、スマホのみでの楽曲制作も一応可能でしょう。





DropBoxなどクラウドに保存することで、簡単にパソコンに送れるのは便利でした!
微妙な点:画面が小さくて細かい作業は厳しい
思ったよりはマシでしたが、やはりスマホの小さい画面で音符を入力していく作業はストレスがたまります。



正直に言うと、操作しにくくて1回心が折れました。
例えばパソコン版ではマウスのスクロールで縦・横の移動ができますが、Mobileでは2本指でスクロールしなくてはならないのがなかなか覚えられず、誤入力してしまうのが面倒でした。


また画面の縦表示・横表示の両方に対応していますが、縦表示にすると一度に見られる音符が減る、横表示にすると上下が狭くなって音符入力がしにくくなる、と一長一短で、スマホだと画面をくるくるしながらやるしかなさそうです。




「スマホで始めたい」人にとっては許容できる範囲に工夫された操作性だとは思いますが、パソコン版に慣れている私は「やっぱりスマホだとこうだよね…」と感じてしまいました。


正直な感想:お試しには最適、だけど…
結論として、完全初心者が「ボカロってどんな感じ?」と体験するには良いアプリだと思います。



音声自体に品質の差はないので、「本物のボカロ」をスマホで触ってみたい人にとっては嬉しいアップデートだと思います。
ただし、本格的な作詞作曲をするためには画面の大きさ・機能が明らかに不足していて、作業効率を求めるならPC版の方が圧倒的です。
まずはスマホやタブレットで試してみて、「ステップアップしたい」と思ったらパソコンとパソコン版ソフト「VOCALOID6 Editor」を入手するのがおすすめです。



ちなみにPC版には31日間の無料体験があります。パソコンが使える人は最初からPC版で試してみるのがいいと思います。
Mobile VOCALOID™ Editorの料金プランと使えるボイスバンク


最も大きな変更点ともいえる料金プランと、使えるキャラクター(ボイスバンク)について解説します。
アプリ本体は月額660円、14日間の無料体験あり
Mobile VOCALOID Editorは、月額660円(税込)です。年額プランなどの割引はなく、契約中は毎月App Store経由で課金されます。
月額料金は「アプリを使うための料金」で、以下の機能の利用権を含みます。
- アプリの全機能
- 無料ボイスバンク2種類(asa、VY1_Lite)
- 継続的なアップデートと機能追加
サブスク開始の前に14日間の無料期間があり、期間中は上記のすべての機能を制限なく使えます。サブスクを開始しない場合は、無料期間終了前にApp Storeから解約する必要があります。



放置していると自動で課金が始まるので注意です!
人気キャラのボイスバンクは追加購入が必要
Mobile VOCALOID Editorでは初音ミクやGUMIなど人気キャラのボイスバンク(声のデータ)が使えますが、月額料金とは別に追加課金が必要です。



ボイスバンク自体は買い切りで一度買ったらずっと使えますが、アプリを使うためにはサブスク課金が必要です…
料金はボイスバンク1つあたり税込3,000円(「VY1」のみ税込1,500円)で、アプリ内からApple ID経由で支払います。
VOCALOID:AI対応ボイスバンク一覧
AI調声技術「VOCALOID:AI」に対応していて、音符と歌詞を入力するだけで人間っぽい歌い方で歌わせられるボイスバンクのうち、以下のラインナップがMobile VOCALOID Editorに対応しています(2025年11月時点)。
- asa(無料)
- AI Megpoid
- AI 音街ウナ Spicy
- AI 音街ウナ Sugar
- AI 花響 琴
- HARUKA
- AKITO
- ALLEN
- SARAH



PC版の最新バージョン(VOCALOID6)と同じ内容で、順次追加予定とのことです。
旧バージョンのボイスバンク一覧
AI調声には対応していない旧バージョン相当のボイスバンクもMobile VOCALOID Editorで使えます。いわゆる「ボカロ曲」っぽい、機械的な歌声が特徴です。
- VY1_Lite(無料)
- 初音ミク
- v for flower
- 歌愛ユキ
- IA
- IA ROCKS
- Megpoid Native
- Megpoid English
- 結月ゆかり 純
- 結月ゆかり 穏
- 結月ゆかり 凛
- Fukase JP
- Fukase EN
- 東北ずん子
- 夢眠ネム
- VY1
- VY2
- CYBER DIVA
- CYBER SONGMAN
- Rana
- 蒼姫ラピス
- メルリ
- KYO(ZOLA PROJECT)
- YUU(ZOLA PROJECT)
- WIL(ZOLA PROJECT)
- ギャラ子RED
- ギャラ子BLUE
- Mew
- Sachiko
- 氷山キヨテル ナチュラル
- 氷山キヨテル ロック
- miki ナチュラル
- unity-chan!



PC版でいうとVOCALOID3~5で出ていたボイスバンクです。
ボイスバンクは買い切りですが、スマホ版専用で、サブスクを解約している間は使えないことに注意が必要です。
サブスクを止めても再開すれば再度使えますが、長期間使う前提なら追加料金不要なPC版の方がデータにアクセスできなくなる不安がありません。
サブスク解約忘れにも気を付ける必要があります。



Amazon価格・PC持ってる前提ですが、初音ミクは1年6か月、AI Megpoidは2年8か月継続するとPC版よりMobileの方が割高になります。
少額から気楽に試せるのはいいですが、長く使うつもりならiPhoneの買い替えを我慢してパソコンを買う方がおすすめです。
またPC版のボイスバンクとのライセンス共有はありません。



私はPC版でAI Megpoidを持っていますが、Mobileで使うには買い直しが必要なのが一番残念でした…
Mobileがおすすめな人・PC版がおすすめな人


ここまでPC版ユーザーの目線でMobile VOCALOID Editorについて解説してきましたが、改めて「Mobileが向いている人」「PC版がおすすめな人」をまとめます。
| Mobile版が向いている人 | PC版がおすすめな人 |
|---|---|
| パソコンがない | 本格的にボカロ曲を作りたい |
| パソコンにソフトをインストールできない | 伴奏も自分で作りたい |
| パソコン代をケチるためならスマホの小さい画面に入力する苦行にも耐えられる | パソコンを買って、iPhoneの買い替えを我慢できる |
| 気軽にボカロを始めたい | より長く無料体験したい(PC版は31日間) |
| 1年半も続かない気がする | サブスクが嫌だ |
Mobile VOCALOID Editorは「スマホで本物のボカロが触れる」という意味では画期的ですが、PC版と比べてしまうと作業効率の低さ・カスタマイズ要素の少なさ・サブスク解約でデータが見られなくなる危険などがあり見劣りしてしまいます。
PC版が使える人が、あえてMobile版を使う理由はありません。
Mobile VOCALOID Editorは「どうしてもパソコンが使えない人が、初めてボカロに触れてみるためのアプリ」という位置づけでしょう。



iOSのみなのもネックですね。最新iPhoneを買うお金があればPC版VOCALOIDを動かせるパソコンは買えます。
無料体験はぜひしてみてほしいですが、その先の課金には慎重になるべきアプリかもしれません。
まずは14日間無料体験してみよう|まとめ


Mobile VOCALOID Editorは、iPhone/iPadで「本物のボカロ」を使ってボーカル制作ができるアプリです。
- 14日間無料体験あり、その後は月額660円(税込)
- 初音ミク・GUMIなどボイスバンクは別途買い切り
- スマホでボカロが体験できるけど、本格的にやりたいならPC版がおすすめ
パソコンを持っていない人にとって、Mobile VOCALOID Editorは「ボカロの入り口」として最適です。
ボカロが気になっている人はぜひ無料体験してみてほしいですが、もし「もっと作りこんでみたい」と思うのであればPC版の購入を強くおすすめします。



ボカロは想像以上に地道な作業の連続です。Mobileで試してみて、もっとやりたくなったら快適に使えるPC版を検討するとよいと思います。











