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【V6 AI発売延期】初音ミクの買い方・始め方を解説!【随時更新】

- 初音ミクの歌を作りたいけど、何を買えばいいかわからない
- 新製品が出ると聞いたけど、何が違うの?
2024年8月1日に「初音ミクV6 AI」が年内発売を目指して開発中であることが発表されました。

ただし2024年12月26日に、リリースの延期が発表されました。
現時点では「VOCALOID:AI」に対応するVOCALOID6 Editorで動作するとみられ、初音ミクのVOCALOID復帰、そしてはじめてのAI調声対応となります。
本記事では最新情報も紹介しながら、これから初音ミクの曲を作りたい方向けに各ソフトの違いや買い方、必要なものを紹介します。
- 初音ミクの最新情報
- 初音ミクの曲を作るときに必要なもの
初音ミクV6 AIの最新情報

初音ミクの最新版「初音ミクV6 AI」の情報を見ていきます。
発表当初は「2024年内発売予定」だったV6
2024年8月1日に、現行版である「初音ミク NT」のバージョンアップと、「初音ミクV6 AI」が年内発売を目指して開発中であることが発表されました。
現在は「2025年中」を目標に開発中
ところが2024年12月26日に、「初音ミクV6 AI」発売の延期が発表されました。

12月時点で続報がなかったので予想はしていましたが、2024年が終わるギリギリの発表で今後が心配になります。
延期は「開発上の理由」とのことですが、発表によれば今後は2025年中を目標として開発が進められるそうです。
初音ミクV6 AIで何が変わる?

「初音ミクV6 AI」の詳しい情報はまだ発表されていませんが、公式発表に「ヤマハ株式会社のVOCALOID6を採用」とあることから、VOCALOID6 Editorでの編集ができるものと考えられます。

Piapro Studioが使えるかどうかは不明です。
まだ情報は少ないですが、初音ミクV6 AIはボーカロイドの世界に大きな影響を与えると考えられます。
現在ヤマハが提供しているVOCALOIDはバージョン6ですが「ボーカロイド」の代表的存在である初音ミクはV4X、つまりバージョン4のままでした。

そもそも「ボーカロイド」とは、ヤマハが開発した歌声合成技術のことです。
それが派生して、今ではボーカロイドの技術を使用したキャラクターや曲のジャンルまで指すようになっています。
最新版の「NT」はVOCALOIDとは別の技術で開発されています。
私の個人の感想ですが、このまま初音ミクは「古いボカロ」になっていってしまうのかと思っていました。
しかしVOCALOIDの最新版に復帰することで、新しい初音ミク・新しいボーカロイドが始まるのではないかと期待しています。
現在入手できる初音ミク(V4X、NT)について

現在入手できる初音ミクには、通常版Piapro StudioとVOCALOID6 Editorで使える「初音ミク V4X」と、Piapro Studio for NTで使える「初音ミク NT」があります。
「V4X」と「NT」について解説します。
初音ミク V4X
初音ミク V4Xは、2016年に発売された通常版Piapro StudioとVOCALOID Editorの4~6で使える初音ミクです。

初音ミクの有名な曲はV4Xで作られているものがたくさんあり、歌声を聞いたことがある人も多いと思います。
VOCALOIDのバージョンとしては4ですが、今でも人気があるソフトです。

製品には初音ミクのボイスバンク(声のデータ)、通常版Piapro Studio(編集ソフト)、Cubase LE(DAW)が同梱されており、すぐに曲作りを始められます。
初音ミク NT
「初音ミク NT」は、2020年に発売されたPiapro Studio for NTで使える初音ミクです。

VOCALOIDの歌声合成技術を使わずに作られました。
「声質が違う」と感じる方もいるかもしれません。

製品には初音ミクのボイスバンク(声のデータ)、通常版Piapro Studio(編集ソフト)、Cubase LE(DAW)が同梱されており、すぐに曲作りを始められます。
初音ミクの曲を作るために必要なもの

初音ミクの曲を作るために必要なものを紹介します。
- パソコン
- 「初音ミク」のいずれかの製品(に含まれる「ボイスバンク」・「編集ソフト」・「DAW」)
パソコン
上で紹介した初音ミクの製品(V4XやNT)を使うには、WindowsまたはMacのパソコンが必要です。
スマホで使える初音ミクもありますが、スマホではできることがかなり限られます。

iOS対応の「Mobile VOCALOID Editor」で初音ミクが使えますが、公式紹介動画を見る限りスマホでの細かい操作は難しそうです。
⇒「Mobile VOCALOID Editor」公式サイトはこちら
本格的に楽曲制作を行っていきたいなら、パソコンで制作するのがおすすめです。
「初音ミク」のいずれかの製品
ボカロ曲を作るためには3つのソフトが必要ですが、現在発売されている「初音ミク」の製品には3つの必要なソフトがすべて含まれています。
含まれるソフトについて解説します。
- ボイスバンク
- 歌声の編集ソフト
- DAW
ボイスバンク…声のデータ
ボイスバンクとは、元となる声のデータを編集できる形で保存したデータベースです。
ボイスバンクは編集ソフトに対応したものである必要があり、他の編集ソフトでは使えません。
「初音ミク V4X」のボイスバンクは「通常版Piapro Studio」と「VOCALOID6 Editor」で使えます。
「初音ミク NT」のボイスバンクは「Piapro Studio for NT」だけで使えます。

CeVIO AIやSynthesizer Vなどでは使えません。
歌声の編集ソフト…歌詞や音程などのデータを入力するソフト
歌声の編集ソフトは、歌詞や音程などのデータを入力して歌声を合成するソフトです。
初音ミクの声を編集できるソフトには、「Piapro Studio」と「VOCALOID6 Editor」があります。
ボイスバンクに対応したものを使う必要がありますが、初音ミクの製品には対応するバージョンのPiapro Studioが付属するので、別に買い足す必要はありません。
Piapro Studioは次に紹介するDAWのプラグイン(機能を拡張するソフト、連携して動作する)として使います。
DAW…伴奏を作り、仕上げをするためのソフト
DAWはDigital Audio Workspaceの略で、ボカロ曲制作においては、伴奏を作ったり音声に加工を加えて曲を仕上げたりするのに使います。

いわゆるDTMをするためのソフトです。
初音ミクに付属するDAWである「Cubase LE」は、有料DAWであるCubaseの無料版に当たります。
トラック数や機能などに制限はありますが、作曲のための基本的な機能は使えます。

Cubaseが気に入ったら、有料版をアップグレード価格で買うこともできます!
すでに他のDAWを使っている場合は、他のDAWを使うこともできます。
VSTやAUというプラグインの規格に対応しているDAWがあれば、Piapro Studioを使えます。
「初音ミクV6 AIでの作曲に備えて、これから有料DAWで本格的にDTMを始めたい」という人にもCubaseをおすすめします。
というのも、VOCALOID6 Editorに付属するプラグイン「VX-β」は、現時点ではCubaseでのみ完全な形で動作するからです。

VOCALOIDの発売元はヤマハで、Cubaseの発売元Steinbergはヤマハの子会社という関係があるからこその技術連携のようです。

初音ミクV6 AIが使えるとみられるVOCALOID6 Editorの機能をフル活用できるDAWはCubaseです。
これから初音ミクを買うならどれを選ぶべき?

「これから初音ミクを買ってボカロ曲を作りたい」と考える方は、「初音ミクV6 AI」の追加情報を待つか、V4Xを買うかの2択だと思います。

正直、今ならV4Xで始めた方がいいと思います。
管理人が考える初音ミクV6 AIの懸念点
私は現時点で、初音ミクV6 AIには以下の懸念点があると考えます。
- 発売予定が延期されたことで、開発が順調に進んでいないことが分かった(→最悪の場合発売中止の可能性も?)
- 初音ミクはこれまでAI調声に対応してこなかった。AI使用ソフト(VOCALOID6 Editor、Synthesizer V、CeVIO AIなど)が広く使われる中でも初音ミクは独自のキャライメージを保っていたが、AIが導入されることでギャップが発生する可能性がある
- VOCALOID6 EditorはAI調声の精度で他ソフトに後れを取っている

③については本当に個人の感想ですが、VOCALOID6からSynthesizer VのGUMIに乗り換えた経験があります。
ボイスバンクによって歌い方は変わると考えられますが、AI歌唱の自然さでは他の歌声合成ソフトに劣る場合もあると思います。
VOCALOID6 Editorは、合成された歌声の調整の自由度も低いです。

「これならV4Xの方が…」となってしまう可能性もあります。
今ボカロ曲を作りたいならV4Xがおすすめ
今すぐ初音ミクの曲を作りたいという方には「初音ミク V4X」がおすすめです。
NTでも構いませんが、V4Xは他のボイスバンクと互換性がある、使っている人が多いのでネット上に情報が多いというメリットがあります。

V4XのボイスバンクはVOCALOID6 Editorでも使えるので、もし後からV6を買っても同じ編集ソフトで使うことができます。


体験版は39日間すべての機能を使えます。
製品版にはDAWとしてCubase LEがついてきますが、体験版を使うためにはVST・AU対応のDAWを自分で用意する必要があります。
初音ミクと同時に、同じクリプトン発売のボイスバンクである「MEIKO」「KAITO」「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」も使いたい人は「ピアプロキャラクターズ スーパーパック」がお得です。


パッケージ2つ分以下の価格で6人のシンガーのボイスバンクが使えます。
すげえ。
手軽に作曲したいなら初音ミクV6 AIを待ってみてもいいかも…?
心配な点もありますが、これからボカロを始める・調教など地道な作業をしていけるか不安という人は初音ミクV6 AIの発売を待ってみてもいいと思います。

AI歌唱は調教の必要がないので、曲作りへのハードルが下がります。
VOCALOID6 Editorに歌詞と音程を入力すれば自然な歌い方をしてくれるので、これまで難しく手間のかかる作業であった「調教」(声のデータを編集して人間の歌い方に近づける作業)の手間が省けます。
新しい表現ができるかもしれません。

とはいえ依然発売日は未定です。
やりたいと思った時がはじめ時です。
新しい初音ミクV6に期待…?-まとめ

初音ミクV6 AIの最新情報と、現在入手できる初音ミクについて見てきました。
この記事をまとめます。
- 最新版の初音ミク「初音ミクV6 AI」は2025年中の発売に向け開発中
- 現在入手できる初音ミクは「V4X」と「NT」
- これから買うなら「V6」を待つか、「V4X」がおすすめ
期待が高まる初音ミクを使って、ぜひあなたもボカロ曲制作にチャレンジしてみてください。
