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【V6 AI最新情報】初音ミクの買い方・始め方を解説!【発売延期・ボカロ™はどうなる?】
「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。

- 初音ミクの歌を作りたいけど、何を買えばいいかわからない
- 新製品が出ると聞いたけど、何が違うの?
2024年8月1日に「初音ミクV6 AI」が年内発売を目指して開発中であることが発表されました。
管理人ただし2024年12月26日に、リリースの延期が発表されました。
2025年10月31日にはV6初のデモ動画が公開されしたが、リリース時期はさらに延期されました。
現時点では「VOCALOID:AI」に対応するVOCALOID6 Editorで動作するとみられ、初音ミクのVOCALOID復帰、そしてはじめてのAI調声対応となります。
本記事では最新情報も紹介しながら、これから初音ミクの曲を作りたい方向けに各ソフトの違いや買い方、必要なものを紹介します。
- 初音ミクの最新情報
- 初音ミクの曲を作るときに必要なもの
初音ミクV6 AIの最新情報
初音ミクの最新版「初音ミクV6 AI」の情報を、時系列に沿って見ていきます。
2024年8月|発表当初は「2024年内発売予定」だった初音ミクV6
2024年8月1日に、現行版である「初音ミク NT」のバージョンアップと、「初音ミクV6 AI」が2024年内発売を目指して開発中であることが発表されました。
2024年12月|「2025年中を目標に開発」に延期
ところが2024年12月26日に、「初音ミクV6 AI」発売の延期が発表されました。



12月時点で続報がなかったので予想はしていましたが、2024年が終わるギリギリの発表で今後が心配でした…
延期は「開発上の理由」ですが、発表によれば今後は2025年中を目標として開発が進められるとのことでした。
2025年10月|歌声デモ公開・リリースは「2026年上半期」へさらに延期


2025年に入って音沙汰がありませんでしたが、2025年10月31日に公式から「歌声デモンストレーション」の動画が公開され、同時に「2026年上半期リリース予定」とのスケジュールが発表されました。
従来のVOCALOID版初音ミク(V3やV4Xなど。NTは除かれるとみられます)を持っている人には、2025年12月ごろにEarly Access版が無料で配布されるとのことです。



正直諦めてた 順調とは言えなさそうでしたが、開発が進んでいることが分かり安心しました。
「最新ボカロ™」初音ミクV6 AIで何が変わる?


「初音ミクV6 AI」がボカロにもたらすかもしれない影響について、個人的に考えてみました。
初音ミクの「ボカロ™」復帰
現在買える初音ミクの最新版「NT」はVOCALOIDと別の技術で開発されているため、厳密には「ボカロ」ではありません。
VOCALOIDとしての初音ミクは「V4X(現行ボカロの2代前のバージョン)」で止まっていました。



そもそも「ボーカロイド」とは、ヤマハが開発した歌声合成技術のことです。
それが派生して、今ではボーカロイドの技術を使用したキャラクターや曲のジャンルまで指すようになってしまっています。
私の個人の感想ですが、このまま初音ミクは「古いボカロ」「昔のボカロ」の象徴になっていってしまうのかと思っていました。
しかしVOCALOIDの最新版(VOCALOID6)に復帰することで、新しい初音ミク・新しいボーカロイドが始まるのではないかと期待しています。
AI調声と「初音ミクらしさ」
VOCALOIDの最新版(VOCALOID6)は歌い方の合成にAIを使用しており、他のVOCALOID6対応ボイスバンクでは人間に近い自然な歌い方ができることが目指されていました。
しかし「ボカロの代名詞」ともいえる初音ミクには、人間らしさよりも今まで通りの「電子音らしさ」がファン(や制作サイド)から求められており、VOCALOID6での開発が難航しているのではないかと思われます。



とはいえ10月に公開されたデモはかなり電子音的で、初音ミクのイメージに近いですよね。私は他のボイスバンクでVOCALOID6を使っていますが、VOCALOID6でこんな歌い方ができるとは驚きました。
デモ動画のコメント欄でも「ミクらしさがちゃんとある」という評価が多く見られます。
「初音ミクらしさ」は残しつつも、AI調声でより手軽に歌わせられることが期待できそうです。
管理人のとても個人的な感想
近年はCeVIO系(VoiSona)やSynthesizer Vなどよりリアルに人間の声に近づける歌声合成ソフトの使用が増えていて、VOCALOIDは「歴史はあるけれど、AI技術については後手に回っている」という印象が個人的にあります。



言ってしまえば「中途半端」というか…
ただ初音ミクが従来のイメージを保ったまま開発されていることが分かり、むしろVOCALOIDは「今までの歴史を守りながら、AIも活用してより作りやすくする」という方向に可能性があるのではないかと思いました。
今後のVOCALOIDに少し期待が持てそうです。
現在入手できる初音ミク(V4X、NT)について


現在入手できる初音ミクには、通常版Piapro StudioとVOCALOID6 Editorで使える「初音ミク V4X」と、Piapro Studio for NTで使える「初音ミク NT」があります。
「V4X」と「NT」について解説します。
初音ミク V4X|今でも人気のVOCALOID™4対応ボイスバンク
初音ミク V4Xは、2016年に発売された通常版Piapro StudioとVOCALOID Editorの4~6で使える初音ミクです。



初音ミクの有名な曲はV4Xで作られているものがたくさんあり、歌声を聞いたことがある人も多いと思います。
VOCALOIDのバージョンとしては4ですが、今でも人気があるソフトです。
製品には初音ミクのボイスバンク(声のデータ)、通常版Piapro Studio(編集ソフト)、Cubase LE(DAW)が同梱されており、すぐに曲作りを始められます。
初音ミク NT|「ボカロ™じゃないミク」
「初音ミク NT」は、2020年に発売されたPiapro Studio for NTで使える初音ミクです。



VOCALOIDの歌声合成技術を使わずに作られました。
「声質が違う」と感じる方もいるかもしれません。
製品には初音ミクのボイスバンク(声のデータ)、通常版Piapro Studio(編集ソフト)、Cubase LE(DAW)が同梱されており、すぐに曲作りを始められます。
初音ミクの曲を作るために必要なもの


初音ミクの曲を作るために必要なものを紹介します。
- パソコン
- 「初音ミク」のいずれかの製品(に含まれる「ボイスバンク」・「編集ソフト」・「DAW」)
必要な物①パソコン
上で紹介した初音ミクの製品(V4XやNT)を使うには、WindowsまたはMacのパソコンが必要です。
iPhone/iPad対応のアプリ「Mobile VOCALOID Editor」では初音ミク V4Xが使えますが、スマホの小さい画面ではできることが限られます。



ただし「VOCALOID6対応ボイスバンクは順次実装」とのことなので、V6は今後スマホに対応するかもしれません。
⇒「Mobile VOCALOID Editor」公式サイトはこちら
本格的に楽曲制作を行っていきたいなら、効率の面を考えパソコンで制作するのがおすすめです。
必要な物②「初音ミク」のいずれかの製品
ボカロ曲を作るためには3つのソフトが必要ですが、現在発売されている「初音ミク」の製品には3つの必要なソフトがすべて含まれています。
含まれるソフトについて解説します。
- ボイスバンク
- 歌声の編集ソフト
- DAW
ボイスバンク…声のデータ
ボイスバンクとは、元となる声のデータを編集できる形で保存したデータベースです。
ボイスバンクは編集ソフトに対応している必要があり、他の編集ソフトでは使えません。
- 「初音ミク V4X」のボイスバンク → 「通常版Piapro Studio」と「VOCALOID6 Editor」で使える
- 「初音ミク NT」のボイスバンク → 「Piapro Studio for NT」だけで使える



CeVIO AIやSynthesizer Vなどでは使えません。
歌声の編集ソフト…歌詞や音程などのデータを入力するソフト
歌声の編集ソフトは、歌詞や音程などのデータを入力して歌声を合成するソフトです。
初音ミクの声を編集できるソフトには、「Piapro Studio」と「VOCALOID6 Editor」があります。
ボイスバンクに対応したものを使う必要がありますが、初音ミクの製品には対応するバージョンのPiapro Studioが付属するので、別に買い足す必要はありません。
Piapro Studioは次に紹介するDAWのプラグイン(機能を拡張するソフト、連携して動作する)として使います。
DAW…伴奏を作り、仕上げをするためのソフト
DAWはDigital Audio Workspaceの略で、ボカロ曲制作においては、伴奏を作ったり音声に加工を加えて曲を仕上げたりするのに使います。



いわゆるDTMをするためのソフトです。
初音ミクに付属するDAWである「Cubase LE」は、有料DAWであるCubaseの無料版にあたります。
トラック数や機能などに制限はありますが、作曲のための基本的な機能は使えます。



Cubaseが気に入ったら、有料版をアップグレード価格で買うこともできます!
すでに他のDAWを使っている場合は、他のDAWを使うこともできます。VSTやAUというプラグインの規格に対応しているDAWがあれば、Piapro Studioを使えます。
「初音ミクV6 AIでの作曲に備えて、これから有料DAWで本格的にDTMを始めたい」という人にもCubaseをおすすめします。
というのも、VOCALOID6 Editorに付属するプラグイン「VX-β」は、現時点ではCubaseでのみ完全な形で動作するからです。



VOCALOIDの発売元はヤマハで、Cubaseの発売元Steinbergはヤマハの子会社という関係があるからこその技術連携のようです。
- 最上位グレード
- すべての機能と音源
- 本気で始めるならコレ!
初音ミクV6 AIが使えるとみられるVOCALOID6 Editorの機能をフル活用できるDAWはCubaseです。
これから初音ミクを買うならどれを選ぶべき?


「これから初音ミクを買ってボカロ曲を作りたい」と考える方は、「初音ミクV6 AI」の追加情報を待つか、V4Xを買うかの2択だと思います。



正直、今ならV4Xで始めた方がいいと思います。
今初音ミクで曲を作りたいならV4Xがおすすめ
今すぐ初音ミクの曲を作りたいという方には「初音ミク V4X」がおすすめです。
NTでも構いませんが、V4Xは他のボイスバンクと互換性があること、使っている人が多いのでネット上に情報が多いことが強みです。
また2025年12月予定の「V6 Early Access版」の配布対象になるので、いち早くV6を使えるというメリットもあります。



V4XのボイスバンクはVOCALOID6 Editorでも使えるので、もし後からV6を買っても同じ編集ソフトで使うことができます。



体験版は39日間すべての機能を使えます。
製品版にはDAWとしてCubase LEがついてきますが、体験版を使うためにはVST・AU対応のDAWを自分で用意する必要があります。
初音ミクと同時に、同じクリプトン発売のボイスバンクである「MEIKO」「KAITO」「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」のうちいずれか1種類でも使いたい人は「ピアプロキャラクターズ スーパーパック」がお得です。



パッケージ2つ分以下の価格で6人のシンガーのボイスバンクが使えます。
すごい。
手軽に作曲したいなら初音ミクV6 AIを待ってみてもいいかも…?
これからボカロを始める・調教など地道な作業をしていけるか不安という人は初音ミクV6 AIの発売を待ってみてもいいと思います。



AI歌唱は調教の必要がないので、曲作りへのハードルが下がります。
VOCALOID6 Editorに歌詞と音程を入力すれば自然な歌い方をしてくれるので、これまで難しく手間のかかる作業であった「調教」(声のデータを編集して人間の歌い方に近づける作業)の手間が省けます。
新しい表現ができるかもしれません。



とはいえ依然発売日は未定です。
やりたいと思った時がはじめ時です。
新しい初音ミクV6に期待…?-まとめ


初音ミクV6 AIの最新情報と、現在入手できる初音ミクについて見てきました。
この記事をまとめます。
- 最新版の初音ミク「初音ミクV6 AI」は2026年上半期の発売に向け開発中
- 現在入手できる初音ミクは「V4X」と「NT」
- これから買うなら「V6」を待つか、「V4X」がおすすめ
期待が高まる初音ミクを使って、ぜひあなたもボカロ曲制作にチャレンジしてみてください。










