【PR】DAW・プラグイン・機材はサウンドハウス
CubaseとStudio Oneどっちがいい?初心者・用途別のおすすめ・選び方を解説
「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。

- CubaseとStudio Oneは何が違う?
- どっちのDAWがいいか迷っている
CubaseとStudio Oneは日本でのシェアのトップ2と言われる有料DAWで、DTM初心者は特に「CubaseとStudio Oneのどっちがいいか」で迷いやすいです。
他の有名ソフトだとLogic ProはMac限定、Ableton Live・FL Studioは「EDM特化」と言われることが多く、CubaseとStudio Oneは悩む組み合わせとして一番多いかもしれません。
本記事ではCubaseメイン使用3年目・Studio Oneも時々使う私が、「はじめてDAWを買うならどっちを選ぶか」という観点で、CubaseとStudio Oneを比較します。
管理人「どちらが優れているかジャッジ」ではなく、「自分に合う方を選べる情報」の提供がメインです。最初のDAW選択の参考になると幸いです!
- 初心者向け・用途別の「Cubase・Studio Oneのどっちがいいか」
- 初めてのDAW選びで注目したいこと
CubaseとStudio Oneの違いは最終的には好みの問題


あえて最初に言うと、「CubaseとStudio Oneどちらを買うべきか」に正解はないと私は考えています。



記事作っといてなんですが「デモ版を両方使ってみて気に入った方を使う」くらいでいいと思う…
ソフトの歴史的背景の関係で、CubaseとStudio Oneはつくりが似ています。
そのため「どっちがいいか」は今も世界中で議論されていますが、初心者レベルでは困るほどの差はなく、結局は好みの問題になることがほとんどです。


好みの領域ですね。
それぞれを使い込んだ人のレビューも、気になる機能があるなら参考になりますが、個人の用途・制作スタイル・好みに基づいた意見を見続けてもキリがありません。
本記事では機能などCubaseとStudio Oneの違いを紹介していきますが、「どっちが優れているか」というより「どっちが好きになれそうか」という基準で読み進めていただくと、納得できるDAW選びができるのではないかと思います。



最初に選ぶ有料DAWはきっと長い付き合いになります。「自分の好みに合いそう」と思えるDAWなら、上達も早いかもしれません。
CubaseとStudio Oneの機能・使い勝手を比較


CubaseとStudio Oneの実際の画面を見ながら、機能・使い勝手の面を比較します。
初心者が使うことを想定すると、音源以外の大きな違いはそこまでないと言えます。
起動~打ち込みトラック作成までの手順を動画でチェック
Cubase・Studio Oneのそれぞれを起動してから新規プロジェクトを作成し、打ち込みトラックを作って入力できるようになるまでの手順を比較する動画を作成しました。



操作方法のイメージとして、ぜひご覧ください!
かかる時間の差は誤差レベルで、操作手順はほぼ同じであることがわかります。
付属音源の量・質をチェック
打ち込みで作る曲のクオリティを左右するのがプラグイン音源(打ち込みしたデータに音色を加えるソフト)です。
一般的に付属音源(DAWとセットになっているプラグイン音源)の面ではCubaseが優勢と言われています。Studio Oneも「アップデートで強化」とされていますが、実用面では今ひとつです。
実際の付属音源の標準的なピアノを比べてみます。データはどちらも音符を入力したのみです。
↓Cubase付属「HALion Sonic」の「Acoustic Grand Piano」
↓Studio One付属「Presence」の「Acoustic Piano – Full」
Studio Oneの方が、たぶん「音が薄い」と感じると思います。



まずい…これはCubaseひいきになってしまう…
音源に関する全体的な傾向を以下にまとめました。
| 観点 | Cubase | Studio One |
|---|---|---|
| 付属するシンセプラグイン | HALion Sonic(マルチ音源) Groove Agent(ドラムマシン) Retrologue/Padshop(シンセ、Artist・Proのみ) | Presence XT(マルチ音源) Impact XT(ドラムマシン) Mai Tai(シンセ) |
| 音源の質 | HALion Sonicの音源は比較的リアル。ピアノやストリングスも一定の完成度あり | Presence XTはアコースティック系のリアルさに難あり |
| 音源の量 | Elementsでも1,500以上、Proなら3,000以上のプリセット | 基本的に外部音源で追加が前提 |
| 音源のジャンル | クラシックからシンセまで幅広くカバー | 偏りあり(EDM寄り)。加工前提の電子音系ジャンルならそこそこ |
| 即戦力感 | DAW単体で作り込むのに十分な内容 | 音作りや外部音源の導入が前提で、初心者にはハードルが高い |
| 総評 | どのジャンルでもHALion Sonicだけで十分戦力になる | Presence XTのみでは弱め、アドオンや外部音源頼りになると選び方が難しい |
プラグイン音源は後から有料の物を買い足すのが主流ですが、最初からDAWについている付属音源が充実していれば、初期投資を抑えられます。
CubaseはProで3,000種類以上の実用に耐える品質の音源が付属している一方、Studio Oneは15GB以上の音源が付属とのことですが実際に作曲に使うには不足します。



私は追加で買った音源も使いますが、Cubase付属のHALion Sonicは今でも最初の音探しに使います。
ドラムパターン作成向け機能をチェック
ドラムパート作りは曲の雰囲気を決める重要な作業です。ドラム打ち込み作業がどれだけ素早く、思い通りにできるかはポピュラー音楽に使うDAWで重要な要素です。
Studio Oneには「パターンエディタ」機能があり、1小節分(16分音符×16個)のマスをクリックすることでドラムパターンが作れます。素早く複製することも可能です。


Cubaseにも、最近「パターンシーケンサー」という似た機能が実装されました。Cubaseでは音符をランダムに配置する機能が充実していて、楽しみながらドラムパターンを作れます。





曲作らなくてもランダム機能で無限に遊べる
先に実装していたのはStudio Oneですが、後から実装したCubaseも独自のランダム機能で差別化しています。
ループ主体トラックメイク向けの機能をチェック
打ち込みや録音する作曲だけでなく、サンプル音源・ループ音源(ワンフレーズがあらかじめ録音されたファイル)を使って曲を組み立てていく制作方法もあり、EDMが主流の海外では注目されています。
Studio Oneには専用の機能「ランチャー」が搭載され、EDM需要に対応しています。またサンプル音源のサブスクサイトとして有名なSpliceとも連携できます。⇒Spliceについて詳しくはこちらの記事


Cubaseには同様の機能はありません。



「CubaseではEDM作曲が全くできない」というわけではないですが、作る曲のジャンルや制作スタイルによっては相性があります。
CubaseとStudio Oneの基本情報・傾向


長い付き合いになると思われるDAW選びでは、今実装されている機能以外にも開発の方向性も重要です。CubaseとStudio Oneの情報をまとめました。
CubaseとFender Studio(Studio One)の背景情報
CubaseとFender Studio(Studio One)の基本的な情報を表で比較します。
| – | Cubase | Fender Studio(Studio One) |
|---|---|---|
| ロゴ | ![]() ![]() | |
| 現在の最新バージョン | 15 | 8 |
| 最初のバージョンの発売年 | 1989年 | 2009年 |
| 開発している会社 | Steinberg(スタインバーグ/ドイツ) | PreSonus(プレソナス/アメリカ) |
| 親会社 | ヤマハ(日本の楽器メーカー) | Fender(エレキギターで有名) |
| 日本での販売 | ヤマハがSteinbergと連携、日本側の窓口となって販売 | ジェネレックジャパン(旧MI7)が代理店として販売を主導 |
| 普及の背景 | DAWソフトの先駆け的存在+ヤマハの販売促進(VOCALOID™との連携も含む) | Studio One Prime(完全無料版、現在は廃止)の存在+「初音ミクV4X」などに同梱されていた時期も |
Studio One開発のPreSonusはアメリカの会社ですが、Steinbergから独立した技術者が開発に参加したため「ドイツ発」と紹介されることもあります。
日本のポピュラー音楽制作との親和性に加え、日本の会社が積極的に販売に関わってきた経緯があり、どちらも日本で広く普及するソフトになりました。



日本では「Cubaseが圧倒的1位、Studio Oneが2~3番手」ですが、海外ではどちらもそこまでではなくLogic ProやAbleton Live・FL Studioなどが人気です。DAWでもガラパゴスなんですね。
CubaseとStudio Oneの性格
CubaseとStudio Oneは比較的使い勝手が似ていますが、それでも設計思想やアップデート傾向から見られる方向性・性格には若干違いがあります。
| Cubase | Studio One | |
|---|---|---|
| 方向性 | 作曲する人がより創造性を発揮するためのソフト | 作曲しない人も操作しやすいソフト |
| 力が入っている機能 | 録音とMIDI打ち込み | 画面の見やすさや操作性 |
| 最近のアプデから見える傾向 | 打ち込みのバリエーションを増やすアプデ | サンプル主体の編集のバリエーションを増やすアプデ |
| 海外での様子 | クラシック系向きと捉えられることも。公式インタビューのアーティストは映画・ゲームのBGM制作者が多い | これまでは音質やマスタリング性能も評価されていた。最新バージョンでは明確にEDM需要を意識し他DAWに挑戦 |



「CubaseでEDMは作れない」「Studio Oneで打ち込みができなくなる」というわけではありませんが、今後の傾向の可能性として知っておくと選択に役立つかもしれません。
Cubaseの性格…“Creativity First”を守り続ける


会社ロゴの下に書くくらい大事にしている
Steinbergは「Creativity First(創造性が第一)」という方針を長年掲げていて、Cubaseも録音とMIDI打ち込み(=作曲をする人向け機能)での音楽制作を重視しています。
ポピュラー音楽が「メロディ重視」「ボーカル重視」な傾向がある日本ではCubaseが広く使われていますが、EDMなどが主流の海外ではむしろ「クラシック音楽・映像作品やゲームのBGM制作向けDAW」と捉えられている面もあるようです。
Studio Oneの性格…誰でも使えるDAWへ革新


一方Studio Oneは「直感的な操作」に主軸が置かれ、画面の見やすさや軽快な動作、ドラッグ&ドロップで多くの操作が行えるわかりやすさに定評があります。
「ランチャー」などEDM需要に対応した機能も積極的に取り入れられ、ミックスやライブパフォーマンスなど、作曲をしない人にも選ばれやすいDAWへ向かう方向性が見られます。
CubaseとFender Studio(Studio One)の価格


CubaseとStudio Oneはどちらも買い切りPCソフトですが、細かい料金システムが異なります。
価格を実際に比較しつつ、違いも解説します。
CubaseとFender Studio(Studio One)の新規購入価格
CubaseとStudio Oneをそれぞれ初めて買う時の値段を比較します。
| Cubase | Fender Studio |
|---|---|
| Pro:69,300円 | 29,800円 |
| Artist:36,900円 | |
| Elements:13,200円 |
Cubaseには「グレード」と呼ばれる、機能や付属プラグインの量などで値段が異なる3種類の製品があります。
| グレード | 税込価格 | 機能・付属データ | 選ぶ目安 |
|---|---|---|---|
| Pro | 69,300円 | 多 | 万全の体制で始めたい人におすすめ 初心者にはオーバースペック気味な所も |
| Artist | 36,900円 | 中 | 一通りの機能が使えて、初心者に最もおすすめ Artistで始めて慣れてからProにするのも〇 |
| Elements | 13,200円 | 少 | 無料版+αの機能で、コスパ微妙 |
Cubaseを買う場合は、予算と自分に必要な機能のバランスを考えてグレードを選ぶ必要があります。
一方Fender Studioにはグレードがなく、通常製品としては1種類しかありません。



Studio One 6までグレードがあった名残で「Studio One Pro 7」「Fender Studio Pro 8」とProがついていますが、現在のFender Studioは全部Proです。
新規購入価格は圧倒的にStudio Oneが安く、初期投資を抑えることができます。
CubaseとFender Studio(Studio One)のアップデート料金体系
Fender Studio(Studio One)は初期投資を抑えられますが、アップデートにに関する公式発表が不安定になっており、安心して使い続けたいならCubaseの方がおすすめです。
CubaseもFender Studioも買い切りソフトですが、新機能を使うためには追加料金でのアップデートが必要です。料金のかかり方はCubaseとFender Studioで異なります。
| DAW | 有料になるタイミング | 料金体系 | 解説 |
|---|---|---|---|
| Cubase | メジャーアップデート (1~2年に1回) | アップデート1回ごとに買い切り | メジャーアップデートではアップデート版の購入が必要。マイナーアップデートは無料 |
| Fender Studio | マイナーアップデート (年に数回) | 1年間のアップデート権を購入 | アップデート権がある間のみマイナーアップデート可能。権利は本体購入から1年は無料で、それ以降は1年ごとにアップデート権を購入 特典が付くサブスクプラン「Pro+」もある(1年間税込26,800円) |


Fender Studioでもアップデートシステムに変更はありません。
アップデートにかかる料金も比較します。
| DAW | 新規購入価格 | アップデート価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Cubase | Pro:69,300円 Artist:39,600円 Elements:13,200円 | Pro 14→15:13,200円 Artist 14→15:9,900円 Elements 14→15:3,630円 | 持っているバージョンが古いほど高くなる |
| Studio One | 29,800円 | 1年間アプデ権延長:14,800円 | アップデート価格はどのバージョンでも同じ |
Cubaseは新規購入価格が高いですが、アップデートにかかる料金は新規購入と比べてかなり安く設定されています。基本的に既存ユーザーは優遇される仕組みです。
一方Studio Oneは「過去のどのバージョンを持っていてもアップデート価格は毎回同じ」なので、既存ユーザー優遇のしくみが弱いです。



どちらも毎回有料アップデートする必要はなく、その都度自分に必要な新機能があるか考えて行うので十分です。
またFender Studioは、以下のように運営体制の変更が繰り返されていて、先行きが不透明な状態です。
- Studio One 6→7のタイミングで、料金体系が大幅に変更(2024年10月)
- 本体価格の大幅値下げ
- グレード統一・アップグレード価格の一本化
- アップデートごとの買い切りが終了し、「1年間のアップデート権」システムへ
- 「ナンバリングアップデートは廃止、年に年3〜4回アプデを行う」と発表
- Studio One 7→Fender Studio Pro 8へ(2026年1月)
- 名称変更のみで、ソフトの見た目に変更があったものの内容は大きく変わらず
- 廃止のはずのナンバリングが復活
- Studio One 7の期間(1年3か月)のアップデートは2回のみ



2024年の時点で賛否両論でしたが、2026年時点ではさらに迷走している感じが否めません…
1回のアップデート権購入で複数回の新機能追加アップデートを受け取ることになるFender Studioの方が判断コストが高く、1回分を買い切りできるCubaseの方がわかりやすいとも言えます。
CubaseとFender Studio(Studio One)の学割(アカデミック)
CubaseとFender Studio(Studio One)にはともに学割があり、学生は割引で購入できます。
| Cubase | Fender Studio(Studio One) | |
|---|---|---|
| 税込価格 | Pro:44,000円 Artist:24,200円 Elements:8,800円 | 22,350円 |
| 割引率 | 33~38% | 25% |
| 通常版との機能差 | なし | なし |
| 卒業後も使い続けられるか | 可 | 可 |
| 商用利用 | 不可(アップグレード版を買えば通常版扱いになり可能に) | 可 |
| 購入方法 | 購入店舗に学生証を提出、その後シリアルコード発行 | 購入後に学生証をアップロードして利用申請 |
CubaseもStudio Oneも学生の間に買うのがお得です。
割引率が大きいのはCubaseですが、「商用利用不可」の縛りがあります。学割でお得に購入して今すぐ楽曲収益化に挑戦したい人はStudio Oneがいいかもしれません。
Cubaseでも学割のArtistなどで練習を始めて、必要になった時にProにアップグレードすれば商用利用不可縛りは外れるので、コツコツ派ならCubaseもおすすめです。
CubaseとFender Studio(Studio One)の乗り換え割(クロスグレード)
多くのDAWには「クロスグレード」という制度があり、競合他社のDAWを持っている人向けに割引を用意しています。CubaseとStudio Oneにもクロスグレードがあります。
| Cubase | Fender Studio(Studio One) | |
|---|---|---|
| 税込価格 | 44,000円(Proのみ) | 21,000円 |
| 割引率 | 36% | 25% |
| 購入方法 | 他DAW所持を証明できる画像・書類を購入店舗に提出、その後シリアルコード発行 | 購入後に他DAW所持を証明できる画像をアップロードして利用申請 |



もしどちらも買うとしたら、「通常版Studio One→クロスグレード版Cubase」のルートが安くなりますね…?
Cubaseのクロスグレード対象他社DAW
| 発売元 | DAW | 対象バージョン | 対象グレード | 対象外グレード |
|---|---|---|---|---|
| INTERNET | Ability | すべて | Pro | Elements・SE |
| Ableton | Live | 8以上 | Standard・Suite | Intro・Lite |
| Apple | Logic Pro | 9以上 | - | - |
| Avid | Pro Tools | 9以上 | 無印・HD・Studio・Flex・Ultimate | Artist・First |
| Bitwig | Bitwig Studio | 1以上 | 無印 | Essentials・Producer |
| Cakewalk | Sonar | X2以上 | Platinum・Professional | Artist・Cakewalk by BandLab |
| Cockos | Reaper | すべて | Commercial license | Discounted license |
| Imageline | FL Studio | 11以上 | Signature・Producer | Fruity |
| Magix | Sequoia | 9以上 | - | - |
| Magix | Samplitude | 1以上 | Pro X | Music Studio |
| MOTU | Digital Performer | 7以上 | - | - |
| Propellerheads | Reason | 6以上 | - | - |
| Presonus | Studio One | すべて | Professional | Artist・Prime |
Studio Oneのクロスグレード対象他社DAW
| 発売元 | DAW | 対象バージョン | 備考 |
|---|---|---|---|
| Ableton | Live | 9以降 | - |
| Acoustica | Mixcraft | 8以降 | - |
| Apple | Logic Pro | 9以降 | - |
| Avid | Pro Tools | 11以降 | サブスクの場合1年以上 |
| Bitwig | Bitwig Studio | 2以降 | - |
| Image-Line | FL Studio | 12以降 | - |
| Internet | ABILITY | - | - |
| Internet | Singer Song Writer | - | - |
| Magix | ACID Pro | 9以降 | - |
| Magix | Samplitude Pro | X4以降 | - |
| MOTU | Digital Performer | 9以降 | - |
| PreSonus | Notion | 6 | - |
| Propellerhead | Reason | 10以降 | - |
| Cockos | Reaper | 5以降 | - |
| Cakewalk | Sonar | X2以降 | - |
| Steinberg | Cubase | 9以降 | - |
| Steinberg | Nuendo | 8以降 | - |
| Tracktion | Waveform | 10以降 | - |
CubaseとStudio Oneの実は気になるポイント


DAWを選ぶ上で実は重要な「日本語情報の多さ」と無料体験版についても調べました。
日本語情報の多さはCubaseが圧勝
Cubaseの方が日本語の使い方情報が多いため、初心者が使い方を調べやすいというメリットがあります。
DAWの操作は難しく、使い方をネットや本で調べながら操作していく場合が多いですが、日本語での情報が充実している方が目的の操作に早くたどり着けます。



DTMは効率化勝負です。自分の思う音を実現できるかどうかが曲のクオリティを左右します。
いろいろな場所で、CubaseとStudio Oneの検索ヒット数を調べてみました(2024年時点)。
| 場所 | Cubase | Studio One |
|---|---|---|
| Google検索(「使い方」で検索) | 約222,000件 | 約86,100件 |
| Amazonの「本」カテゴリ(ガイド本など) | 128件 | 63件 |
| Udemy(有料動画講座) | 124件 | 3件 |



Cubaseは最新バージョンの紙のガイド本が出るのも早いと思います。15も期待できます。
またCubaseの日本国内サポートはヤマハが担当しているので、日本語の公式サポートページやFAQも充実しています。
一方Studio Oneは今後「Studio One」と「Fender Studio」の表記が混在するので、ネットで情報を調べにくくなる可能性もあります。
同梱版・無料体験版で購入前に無料で試せる
実際にソフトを購入する前に、体験版を使ってみて「自分のパソコンで動くかどうか」を調べることも大切です。最悪の場合、「買ったけどスペック不足で動かなかった」という事態もあり得ます。
Cubaseは公式サイトで60日間無料のProかElementsを入手できます。
また、Cubaseにはオーディオインターフェースなどに付属している無料版である「Cubase AI・LE」があります。機能は有料版よりも大幅に制限されていますが、無期限で無料で使えます。
⇒オーディオインターフェースなどに付属の「Cubase AI・LE」について詳しくはこちらの記事



Studio Oneは機能制限があるけど無期限無料の「Studio One Prime」が有名でしたが、今は廃止され入手できなくなっています。
用途別・CubaseとStudio Oneの選び方


DAWを使う目的別にCubaseとStudio Oneのどちらが向いているかを考えます。
ただしCubaseとStudio Oneは他のDAWと比べると比較的万能タイプの位置づけなので、「どちらかでは絶対にできない」ことは基本的にありません。



「やりやすい可能性がある」くらいです。参考程度にどうぞ!
ボカロ™・合成音声曲制作…Cubase


VOCALOID、Synthesizer Vなどの歌声合成ソフトを使用した曲作りに使うなら、Cubaseがおすすめです。
- 最初から付属している音源・プラグインが多く、Cubase+歌声合成ソフトだけ買えば一定のクオリティまで仕上げられる
- 打ち込み重視のスタイルが日本のポピュラー音楽シーンと相性がよい
- 特にVOCALOIDは組み合わせて使っている人が多いと考えられ、日本語の使い方情報が蓄積されている
Cubaseを開発している会社(Steinberg)はVOCALOIDを開発しているヤマハの子会社なので、連携機能が他よりも強力でボカロPに普及した時期がありました。
ただし現在はVST3/AU・ARA2という共通の技術に基づいた連携ができるので、ソフト本体の相性についてはStudio Oneと大きな差はありません。



VOCALOID6 Editorに付属のプラグイン「VX-β」はCubaseでのみすべての機能が使えますが、本体で使える機能に差はありません。
VOCALOID6 Editor、Piapro Studio、Synthesizer V、VoiSonaなどVST規格に対応している歌声合成ソフトはどちらでもほぼ同様に使えるため、「伴奏の作りやすさ・ミックスのしやすさ」の観点で選ぶのがおすすめです。
⇒Cubase/Studio One以外にボカロ曲作曲に必要な物についてはこちらの記事
EDM系…Studio One


EDM系など海外で人気のダンスミュージックの製作に使うのであれば、CubaseとStudio Oneなら比較的Studio Oneが向いています。
- 「ランチャー」機能がループ音源主体の製作と相性が良い
- サブスク制ループ音源配信サイト「Splice」をDAW内で使える
もともと「EDMに強いのはAbleton Live・FL Studio」と言われてきましたが、Studio Oneは7以降の最近のアップデートでEDM需要を意識した新機能を次々と追加しています。
従来通りの録音・打ち込み作曲を邪魔するような機能ではないので、EDMは作らなくても「制作方法に多様性を持っておきたい」人にもStudio Oneはおすすめです。
歌ってみた…Cubase


歌ってみたでは、録音の後に「ある程度編集して完成度を上げたい」場合にはCubaseがおすすめです。
一方「あまり編集はしない」場合や、逆に「徹底的にピッチ補正・編集したい」という場合はStudio Oneを考えてもよさそうです。
- 使い勝手のよいピッチ補正ツール「VariAudio」が内蔵されている
- ボーカル向けのエフェクトプラグインの量と質が充実
- 有名ピッチ補正ソフト「Melodyne」との連携が強力 → ボーカルのガッツリ編集に向いている
- エフェクト追加・ミックスの操作がより直感的 → さくっと仕上げに向いている
大きな違いはピッチ補正ツールです。Cubaseには「VariAudio」が内蔵されていて、簡単に使うことができます。Studio Oneは有名なピッチ補正ツール「Melodyne」との連携が強化されています。
↓ピッチ補正ツール比較
| DAW | ピッチ補正ツール | 特徴 |
|---|---|---|
| Cubase | VariAudio(Pro・Artistに内蔵) | Cubaseの機能なので編集がリアルタイムで反映→使いやすい ボーカル調整向けの機能なのでシンプルに使える Pro・Artistなら追加購入不要 ボーカル前提なので単音のみ対応 高度な処理は手動 |
| Studio One | Melodyne(ピッチ補正ソフト)使用前提、連携機能が強力 | Melodyneの上位グレードを購入すれば、ボーカルに留まらない高度な音声編集が可能 Melodyneは高いことでも有名。本格使用には追加購入が必要 付属しているMelodyneはお試し版レベルで、補正が不自然になりやすい |
Cubaseでは、36,900円(税込)のArtistを買えばVariAudioで一定程度の編集ができます。
一方Studio OneはMelodyneとの連携を強化していますが、付属してくる「Melodyne Essential」の機能はかなり制限されており、自然なボーカル補正を求めるならアップグレードが必要です。
アップグレードは最低でも27,500円かかるので、Studio Oneを含めた総額は55,500円になり、単体でどうにかなるCubase Artistと比べると割高です。
ピッチ補正ツールが必要で、初期費用を抑えたいならCubase(Artist)がおすすめです。
- Cubase…ボーカル向けのエフェクトプラグインの量と質が充実
- Studio One…エフェクト追加・ミックスの操作がより直感的
音楽配信・楽器録音…Studio One


なにもない…
音楽配信でのエフェクト調整や、楽器録音主体の楽曲制作、ポッドキャスト編集などでそこまで高度な作曲機能は必要ない場合、Studio Oneの方がシンプルに使える可能性が高いです。
Studio Oneはドラッグ&ドロップで直感的にできる操作が多く、タブやメニューバー、右クリックメニューに機能が格納され画面がすっきりしているので、使いたい機能に集中できます。


イメージとしては、使う道具が作業スペースにびっしり並べられているのがCubase、すべて引き出しにしまわれているのがStudio Oneだと感じます。



個人的には使えるツールが全部出されているCubaseの方がわかりやすいと感じますが、どちらが使いやすいかは使用スタイルや好みによりそうです。
プラグインシンセを出したとき、Cubaseだと無限にウィンドウが出るのに対してStudio Oneはタブでまとめてくれるのもスマートでよいと思います。




小さい画面で操作するときも、Studio Oneの方が向いているかもしれません。
さらにStudio Oneは動作が比較的軽く要求スペックもCubaseより低いので、配信ソフトなどと同時に動かしてもパソコンに余裕ができやすいです。
CubaseとStudio Oneの比較まとめ:初めてのDAW選びで知っておくべきこと


日本でシェアトップ2と言われる有料DAW「Cubase」と「Studio One」について、初心者が最初に購入するならどちらを選ぶべきかという観点で比較しました。
- 機能面の違い:起動から打ち込みまでの操作手順はほぼ同じ
- 付属音源の質と量ではCubaseが優勢。Studio Oneは初期投資が安いものの実用音源の追加購入が必要になる可能性が高い
- 制作スタイルの適性:方向性がちょっと違う
- Cubaseは録音とMIDI打ち込み重視、日本のポピュラー音楽制作と相性が良い
- Studio Oneは直感的な操作性とEDM向け機能を強化している
- コスト:初期費用で見るか、長期で見るか
- 新規購入価格はStudio Oneが圧倒的に安い
- 長期的なアップデート費用を考慮するとCubaseも有利
- 日本語の使い方情報:Cubaseが圧倒的に多く、初心者が調べやすい
最初に選ぶDAWは長い付き合いになります。「どちらが好きになれそうか」という基準で選べば、上達も早く満足度の高い音楽制作ができるはずです。
本記事の比較内容を参考に、自分の制作スタイルに合ったDAWを選んでください。





