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【廃止決定】Cakewalk by BandLabはいつまで使える?移行先無料DAWのおすすめも解説
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- 完全無料の日本語DAWがあると聞いて調べたのに英語のサイトしか出てこない
- Cakewalk by BandLabを探しているのに見つからない、他のソフトのサイトに飛ばされる
- Cakewalk by BandLabって終わるの?いつまで使える?
「完全無料で有料並みの機能が使える日本語対応DAW」として有名なCakewalk by BandLabですが、ブランドリニューアルによって順次使えなくなることがわかりました。

使えなくなるのは「8/1以降」とされていましたが、私の環境では8/10時点でアクティベーション更新ができ今まで通り使えています。
ただし他に更新できている人を見つけられないので、設定ミスなど例外の可能性があり「まだ使える」かは不明です。
本記事では終了までのスケジュールや新ソフト「Cakewalk Sonar/Next」との関係、既存ユーザーが確認すべきこと、新規ユーザーが知っておくべきことなどをまとめます。
- Cakewalk by BandLabは8月1日以降順次使えなくなる
- by BandLabユーザーは互換性のある「Cakewalk Sonar」無料版に乗り換えるべし
- これから無料でDTMしたい人も「Cakewalk Sonar」がおすすめかも
この記事内では視認性を考慮して適宜以下のように略している箇所がございます。
- Cakewalk by BandLab → by BandLab
- Cakewalk Sonar → Sonar
- Cakewalk Next → Next
記載のない限り「BandLab(オンラインDAWサービス)」「SONAR(開発終了した旧ソフト)」とは異なりますのでご注意ください。
Cakewalk by BandLabはいつまで使える?→8/1以降順次終了


Cakewalk by BandLabは2025年8月1日以降アクティベーションの更新ができなくなり、アクティベーションが切れた時点で使えなくなるとみられます。
Cakewalk by BandLabが使えなくなるまでのスケジュールと、「使えなくなる日」を整理します。



8/1は「アクティベーション更新」の終了日であり、使えなくなる日は人によって異なります。
Cakewalk by BandLab終了までのスケジュール
Cakewalk by BandLabは2025年7月現在もインストールはできますが、2025年8月1日から2026年2月までの間に完全に使用ができなくなります。
Cakewalkの新製品開発・テスト開始、Cakewalk by BandLabの更新の停止
新しい有料ソフトのメンバーシップ会員限定のテストが開始され、Cakewalk by BandLabはアップデートが終了しました。
Cakewalkの新しいソフトの無料プランが一般公開
Cakewalkの新しいソフト「Cakewalk Sonar/Next」が無料で一般公開され、Cakewalk by BandLabの終了スケジュールが発表されました。
現在by BandLabの公式ページにはアクセスできず、Cakewalkの新製品のページ に飛ばされるようになっています。
ただしCakewalk共通インストーラーからby BandLabをインストールすることは可能(2025年7月時点)です。
Cakewalk by BandLabのアクティベーション更新が停止
8月1日にCakewalk by BandLabのアクティベーション更新が終了します。
インストール自体がいつできなくなるのかは不明ですが、アクティベーションが切れた人から順に使えなくなります。
Cakewalk by BandLabが完全に使えなくなる?
アクティベーションは約半年間有効なため、ギリギリに更新した人のアクティベーションも2026年2月までには切れ、使えなくなると考えられます。
「アクティベーション更新の終了」でCakewalk by BandLabが使えなくなる理由
Cakewalk by BandLabは完全無料で使えますが、BandLabアカウントを作り、約6か月に1回の頻度でオンラインでアクティベーション(ブラウザを開いてBandLabのアカウントにログインする作業)する必要があります。


アクティベーションが切れている状態だと、作ったデータの変更や保存ができません。そのため、更新が終了する8月1日以降はアクティベーションが切れた人から順番に「起動はできても操作できない」ソフトになっていきます。
アクティベーション更新のタイミングは人によって異なるため、完全に使えなくなる日は一概には言えません。
【例】
- 2025年3月に認証した場合 → 2025年9月頃まで使用可能
- 2025年7月に認証した場合 → 2026年1月頃まで使用可能



とはいえ時々出てくる認証要求はby BandLabあるあるなので、前から使っていた人は最後にいつ認証したかなんて覚えてないですよね…
8/1以降は「明日使えなくなるかも」と思っておいた方がよさそうです。
また、8/1以降に以下の状況になった場合も、認証が切れて使えなくなる可能性があります。
- PC買い替え
- OS再インストール
- 大規模なWindowsアップデート
確実に使えなくなるCakewalk by BandLabをこれから使い始めるのは非推奨


Cakewalk by BandLabの既存ユーザーは、アクティベーションが切れる前に別ソフトに移行する必要があります。移行先としては、プロジェクトの保存形式が同じ「Cakewalk Sonar」が最も手間なく使い始められます。
これからDTMを始めるためにCakewalk by BandLabを使おうとしている人も、もうすぐ使えなくなるby BandLabを新しく使い始めるのはおすすめできません。
Cakewalk by BandLabではなく、この後紹介する「Cakewalk Sonar」、もしくは他のソフトで始めるのがおすすめです。



Cakewalk by BandLabをすすめている記述もまだまだネット上に多くありますが、使えなくなるとわかっているソフトの使い方を覚えるのは結構時間のムダです。ぜひこれからも長く使えるソフトを使ってください。
Cakewalkシリーズを比較|新製品「Sonar/Next」の違い


Cakewalk by BandLabが使えなくなるのは、ブランドのリニューアルにより「Cakewalk」シリーズとして新しい基本無料のDAWが発表されたことが影響しています。
新製品である「Cakewalk Sonar/Next」とCakewalk by BandLabの関係を確認します。
Cakewalkシリーズのソフトの種類
Cakewalk by BandLabが「完全無料で有料級機能が使える」と言われているのは、もともと有料だった「SONAR」というDAWをもとにして作られているためです。運営の会社がBandLab社に変わったタイミングで「Cakewalk by BandLab」に名前が変わり、完全無料ソフトとして有名になりました。
Cakewalk by BandLabの後継となるBandLab社のDAWは「Cakewalk Sonar」と「Cakewalk Next」の2種類です。ソフトの関係を図にしました。


Cakewalk Sonar【by BandLabの正統後継】


「Cakewalk Sonar」は画面がよく似ていることからも分かるように、Cakewalk by BandLabの後継ソフトとして作られています。



Cakewalk by BandLabに慣れている人向けに、操作方法や使い方はおおよそそのままになっています。
Cakewalk Sonarの特徴
Cakewalk Sonarは以下のような特徴を持ち、今までby BandLabを使っていた人・これから使おうとしていた人に適しています。
- 完全な日本語対応
- Cakewalk by BandLabのUIをほぼ踏襲(違和感なく移行可能)
- 無料版で基本機能をすべて利用可能
- プロジェクトファイルの形式がby BandLabと同じ.cwp
Cakewalk by BandLabが完全に消滅するのではなく、基本無料のCakewalk Sonarに統一されるという認識が近そうです。



起動してからメンバーシップのお知らせが消えるまで待たなければいけないこと以外、by BandLabと同じ感覚で使えそうです。
月額約2,500円でさらに機能を追加できる「メンバーシップ」制度もありますが、無料版でも十分使えます。
Cakewalk SonarとCakewalk by BandLabの比較
Cakewalk SonarとCakewalk by BandLabの機能の違いを調べました。
Cakewalk by BandLabから使えなくなる基本的な機能はあまりなさそうで、逆に統一によって今後もアップデートが期待できます。
機能 | Cakewalk by BandLab | Cakewalk Sonar(無料版) | 変化 |
---|---|---|---|
トラック数 | 無制限 | 無制限 | 変化なし |
VSTプラグイン対応 | ○ | ○ | 変化なし |
日本語対応 | ○ | ○ | 変化なし |
アレンジャートラック | 1トラック | 1トラック | 変化なし |
統合サンプラー | × | ○ | 新機能 |
スペクトラムアナライザー | 基本機能 | トラック別対応 | 強化 |
プラグインA/B切替 | × | ○ | 新機能 |
高DPI対応 | △ | ○ | 改善 |
商用利用 | ○ | ○ | 変化なし |
Cakewalk Sonarの気になるところ
「Cakewalk by BandLabの後継ソフト」としては十分使えるCakewalk Sonarですが、その分懸念される点もあります。
- UIが複雑で初心者には難しく感じる可能性
- 従来のデザインを引き継いでいるため「古い」印象
- 推奨スペックとしてメモリ16GBが要求されている → 低スペックPCでは使いづらい可能性
- 付属音源が電子ピアノ・ドラム・ベース・ストリングスのみ
Cakewalk by BandLabは無料で提供されていた分開発にかけられる費用が少なかったせいか、他の有料ソフトと比べて画面が見づらい・どこに何があるかわかりにくい印象がありました。



初心者レベルでは、どこにあるかわからない・わからないから使えない機能がたくさんある気がします…私もそうでした…
そのby BandLabを引き継いでいるので、私の感想ですがリニューアルされても「なんとなく使いにくそうな感じ」は払しょくできていません。
また推奨スペックが「メモリ16GB」とされていますが、他の大手のDAWは「最低4 or 8GB」としていることが多く、重いソフトに分類されそうです。安価なパソコンではスムーズに動かない可能性があります。



昔by BandLabをPentium/メモリ8GBのノートでフリーズに泣きながら使っていました。私の例は明らかにスペック不足ですが、重さとしては改善に至っていないのではないでしょうか。
Cakewalk Next【新しい別のソフト】


「Cakewalk Next」はCakewalk by BandLabと画面表示が全く異なり、完全に別のソフトとして開発されたと考えられます。



本当はNextを開発したかったけれど、by BandLab(やSONAR)の熱いファンの「使い続けたい」というニーズに応えるためにSonarも用意した…ように見えます。
Cakewalk Nextの特徴
Cakewalk Nextは、名前の通り「次世代のDAW」と言えそうです。
- 全く新しいモダンなUI
- すっきりとした画面構成
- シンプルで開発しやすそう → 今後に期待
- Windows/mac対応(by BandLabとSonarはWindowsのみ)



画面のすっきり具合がヤバいです…でも基本的な機能はすべてそろっています。


Cakewalk Nextの気になるところ
Cakewalk Nextは「新しいソフトを試してみたい」というDTM中級者以上にはおすすめできますが、「これから始める」初心者や、Cakewalk by BandLabからデータを引き継いで制作したい人には以下の理由から向いていません。
- 日本語非対応で英語のみ
- 新しいソフトで使い方の情報がない
- プロジェクト保存形式がCakewalk by BandLabやCakewalk Sonarの.cwpと異なる.cnpで、互換性がない
DTM初心者は、最低でも日本語対応していて、なおかつ日本語の使い方情報が多いソフトを使うのがおすすめです。



いくら英語に自信があっても、DTMでは「慣習として英語のまま使われる用語」が山のようにあり、翻訳しながら使い方を覚えるのは困難です。
Cakewalk Sonarは日本語対応していて、by BandLabの情報で対応できる可能性もあります。一方Nextは新しいソフトのため日本語の使い方情報がほぼない状態です。
今後には期待できそうですが、現時点では自分で問題解決できる程度DTMの知識があり、英語に抵抗がなく、by BandLabをはじめとする他のDAWからデータを移行する必要のない人にだけおすすめできます。
Cakewalk Sonarのインストール&by BandLabからの移行ガイド


これからDTMを始める人にもby BandLabの既存ユーザーにもおすすめなのはCakewalk Sonarです。



Nextは今後が楽しみですが、Cakewalk by BandLabが使いたかった人にはSonarがよさそうですね。
Cakewalk Sonarのインストール方法を紹介し、Cakewalk by BandLabで作ったプロジェクトファイルを開くとどうなるのかも検証します。
Cakewalk Sonarのインストール方法
Cakewalkのサイトでインストーラーを入手して起動
https://www.cakewalk.com/sonar で「GET FREE / Download for Windows」の記載を探してクリックします。


「Cakewalk Product Center(Cakewalkシリーズの共通インストーラー)」のインストーラーがダウンロードされるので、起動します。


画面に従って操作します。



全部英語ですが、青い「Next」とか「Install」とかをクリックして進めましょう。Cakewalk Sonarは日本語対応なのでご安心ください。
「Cakewalk Sonar」を選択してインストール
by BandLab・Nextもインストールできます。
「Cakewalk Studio Instruments」もインストール


プラグインシンセを持っていない人は、下にある「Cakewalk Studio Instruments」もインストールします。



電子ピアノ・ドラム・ベース・バイオリン系の4カテゴリだけですが、打ち込みで音を出すために必要です。
Cakewalk Sonarを起動
既にプラグインを持っている人は、自動でプラグインがスキャンされて使えるようになります。
Cakewalk by BandLabで作ったプロジェクトをCakewalk Sonarで開いてみた
はるか昔にCakewalk by BandLabで作ったプロジェクトをCakewalk Sonarで開けるか試してみました。


Cakewalk by BandLabで作った.cwpファイルを選択すると、Cakewalk Sonarでもby BandLabとほぼ同じようにプロジェクトファイルを開くことができました。


ただし、以前Cakewalk by BandLabに付属していたプラグインシンセ「TTS-1」は2024年2月にサポートが終了し、現在は入手できなくなっています。
またCakewalk Sonarに付属する「Cakewalk Studio Instruments(SI)」は電子ピアノ系・ドラム系・ベース系・ストリングス系のみが収録されていて、様々な楽器や電子音を使うには別のプラグインシンセが必要です。



こちらの記事でも解説していますが、DAWから音を出すにはプラグインシンセ(ソフトシンセ)が必須です。とりあえず音は出せますが、バリエーションがかなりさみしいですね…
開いてみたファイルは2024年以前に作成したもので、打ち込み音源はすべてTTS-1を使っていたため、オーディオ録音以外の音が出ない状態になってしまいました。
トラック1つずつに音源を割り当て直す作業が必要でしたが、とりあえず音は鳴ります。


検証の結果、Cakewalk Sonar自体がCakewalk by BandLabで作ったファイルを読み込むことに特に問題はないようです。
しかし、プラグインシンセでTTS-1を使っていた場合は注意が必要そうです。
- Cakewalk by BandLabで最近も継続して制作していた人
- →TTS-1以外のプラグインシンセを引き継いで使えるので問題なし
- 2024年以前にCakewalk by BandLabを使っていて、久しぶりにCakewalk Sonarで.cwpを開く人
- →TTS-1を使っていた場合は使えなくなっているので別のシンセが必要
- Cakewalk Sonarで初めて製作する人
- →内蔵音源が少なく、公式推奨のSforzando などプラグインシンセを自分で用意する必要あり



裏技的ですが、とりあえずいろんな音を出すためにはCubaseの60日間試用版をダウンロードして付属の「HALion Sonic」を使うのがたぶん手っ取り早いです。それなら最早Cubaseを使った方がいいかもしれませんが…
Cakewalkに関するよくある質問


Cakewalk by BandLabに関するよくある質問に答えます。
Cakewalk by BandLabは終了、これからもCakewalkは使える|まとめ


残念ながらCakewalk by BandLabは終了して使えなくなりますが、よりパワーアップした後継ソフト「Cakewalk Sonar」が今後も基本無料で使えます。
- Cakewalk by BandLabは2025年8月1日以降、アクティベート不可(例外あり?)
- Cakewalk Sonar無料版で同等機能を継続利用可能
- 新製品「Cakewalk Next」もあるが、DTM初心者には「Cakewalk Sonar」がおすすめ



いままでありがとう…
Cakewalk Sonarは実質的に「Cakewalk by BandLabの名前が変わっただけ」とも言える後継製品です。
これからDTMを無料でやってみたい人も、ぜひCakewalk Sonarを試してみてください。



