KORG nanoKONTROL2を購入しました。
物理ボタン・フェーダーでの操作がしたい……と思っていましたが、KORG nanoKONTROL2を使ってお手頃な値段と省スペースで実現することができました。
また、同梱されている「KORG Software Bundle」も充実のラインナップで驚きでした。
Cubaseを例にした使い方も合わせて見ていきます。
フィジカルコントローラーが気になっている人はぜひご覧ください!
フィジカルコントローラーとは
フィジカルコントローラーとは、DAW上のボタンやフェーダーと連携させてフィジカル(物理)で操作できるコントローラーのことです。
画面に表示されているつまみをマウスで微調整するのは大変ですが、実際のスイッチで直感的に操作を行うことができます。
フィジカルコントローラーはいらない?
フィジカルコントローラーは必要でしょうか。
正直、「あれば便利」くらいのものです。
なくても十分DTMはできますし、それよりもキーボードショートカットを使うなどして効率化することもできます。
DTMは「入力のストレスをいかに減らしていくかの勝負」だと思う人にはおすすめできます。
とはいっても、現状私自身再生・停止ボタンとマーカー移動ボタンくらいしか使っていないです……。
導入するなら、同じnanoシリーズのnanoKEY2やnanoPAD2の方が優先度は高いかなと思います。
KORG nanoKONTROL2をおすすめする理由
nanoKONTROL2の特徴を紹介します。
USB接続で使えるMIDIコントローラー
nanoKONTROL2はKORGが発売するMIDIコントローラー「nanoシリーズ」のコントローラータイプです。
nanoシリーズには他にもキーボードタイプのnanoKEY2、パッドタイプのnanoPAD2があります。
パソコンにUSB接続することですぐに使用できます。
外部電源は必要ありません。
OSにもよりますが、Windows11ではドライバのダウンロードはいりません。
DAWに簡単接続
パソコンに接続してDAWを立ち上げ、簡単な設定をすることですぐに使用できます。
説明書の情報は少し古く、Cubase13の接続は説明書とは違う方法で行う必要がありました。
後で解説します。
「KORG Software Bundle」が使える
様々な無料・有料ソフトウェアが使える「KORG Software Bundle」のシリアルコードが同梱されています。
非常にお得なので、正直これを目当てに買ってもいいほどです。
nanoKONTROL2でダウンロードできるソフト・利用できるサービスのラインナップはこちら。
- TuneCore Japan(利用料の割引)…自作曲をストリーミングサービスで配信できるサービス
- Ozone Elements…マスタリング用プラグイン
- Skoove(Plemiumプラン3か月トライアル)…オンラインピアノレッスン
- Melodics…キーボード演奏の練習アプリ
- M1 Le…プラグインシンセ
- A|A|S Pack…プラグインシンセ3つのセット
Lounge Lizard Session…電子ピアノをモデリングした音源
Ultra Analog Session…アナログシンセをモデリングした音源
Strum Session…ギターをモデリングした音源 - Reason+(90日間無料)…サウンドパックをダウンロードできるプラグイン
- Digital Synsations Vol.1…プラグインシンセ
- Ableton Live 11 Lite…DAWソフト
(ラインナップ・内容は2024年3月時点のものです。変更になる場合があるのでサイトをご確認ください。)
このラインナップの中から選ぶのではなく、全部ダウンロードできます。
バグでは?
これらのソフトをダウンロードするには、https://www.korg-license-center.com/index.php?hl=jaにアクセスし、カードに記載してあるシリアルコードを入力します。
それぞれのソフトのダウンロードサイトで入力するシリアルコードがすべて表示されるので、記載のダウンロード方法に従ってダウンロードしていきます。
ソフトがたくさんあるのですべてのダウンロードには時間がかかると思いますが、ページを閉じてしまってもSoftware Bundleのシリアルコードを入力すれば再度各ソフトのシリアルコードが表示されるので、ゆっくりやりましょう。
個人的にアツかったのはOzone Elementsです。
OzoneはAIを利用した高機能マスタリングプラグインですが、Elementsではほとんどの機能が制限されています。
しかし、Elementsを所持していれば上位版のAdvancedを割引価格で購入できます。
通常版は66,300円、クロスグレード版は58,000円なので差額は8,300円。
nanoKONTROL2を買った方がお得……
バグでは?
KORG nanoKONTROL2を使ってみた感想
KORG nanoKONTROL2をCubaseで実際に使ってみました。
設定さえ終われば、再生・マーカー移動などの物理ボタンで快適に操作ができます。
フェーダーの操作感はとてもなめらかで、マウスで微調整するときのストレスから解放されました。
一方、フェーダーは8個だけなので、トラックが8個以上あるときは割り当てを決めなくてはならず、面倒で結局使っていないこともあります。
複数個接続してすべてを割り当てる、という方法もあるようですが…
KORG nanoKONTROL2+Cubase13の設定方法・使い方
KORG nanoKONTROL2をCubase13で使う際の設定方法を紹介します。
MIDI Remoteのアップデートで説明書と設定方法が違うので注意です。
①SET MARKERボタンとREWボタンを押しながら接続する
説明書を見るとどれだよ……って感じですが、下の画像のこれとこれを押しながらUSBケーブルを挿します。
押すのは初回だけで、2回目以降は接続すれば使えます。
②Cubaseを立ち上げ設定する
Cubaseを立ち上げ、MIDI Remoteを開きます。
自動でnanoKONTROL2が認識されて表示されます。
nanoKONTROL2のパネルをクリックします。
マッピングページをMixerにすると、nanoKONTROL2の左→右のフェーダーを上→下のトラックのフェーダーに対応させられます。
その他の設定はマッピングページの変更で変えられるほか、個別に設定することもできます。
こちらの記事で紹介しています。
これで設定は終わりです。
MARKERボタンを有効活用するためには、マーカートラックを作る必要があります。
SETボタンはデフォルトのままでは使いにくかったので、右クリック→MIDI Remoteマッピング用に選出をクリックし、設定を変えました。
詳しい設定方法は上の記事で紹介していますが、私は「ポジションマーカーを追加」に変更しました。
再生している位置にマーカーが追加されるようになります。
KORG nanoKONTROL2でストレスフリーな音楽制作!
KORG nanoKONTROL2について見てきました。
特徴をまとめると、以下のことが挙げられます。
- 物理ボタン・フェーダーで快適に操作
- パソコンに簡単に接続
- Software Bundleはめっちゃお得
ただし「フィジカルコントローラーは必要か」と聞かれると、使ってみた限りでは微妙な感じだと思いました。
個人的には同梱のプラグイン(OzoneとA|A|S Pack)の恩恵の方が大きいです。
プラグインを目当てに買う場合、MIDIキーボードを持っていないならnanoKEY2を買った方が便利な気もするんですよね……。
直接曲に関わる機器ではありませんが、多少なりともDTM活動を快適にしてくれます。
ぜひ導入を考えてみてください!